犬は可愛いだけじゃない
「犬が大好き」「犬との生活に憧れている」など、犬を飼ってみたいという理由は人それぞれかと思います。「犬を飼いたい」という理由は人それぞれなので、問題ないことですが「飼ってみた後のこと」をしっかりと現実的に想像できていますか?
犬は可愛いヌイグルミではなく立派な命。また人間ほど複雑ではないものの、感情もしっかりと持った生き物です。
飼い主さんの思い通りにいかない出来事は、ごく普通に毎日のようにたくさん起きます。悲しいことに「もう手に負えない…」などの理由で、せっかく家族として迎え入れた犬を手放してしまう飼い主さんが今でもいるのが事実です。
「犬を飼ってみたい」と思っている方に、ぜひ迎え入れる前に再度確認していただきたい、犬を飼って大変だったことをお伝えいたします。
犬を飼ってわかった『大変だったこと』ランキングトップ3!これから飼う人に向けて伝えたいこと
1.しつけが難しい
犬を迎え入れたら必ず必要になるのが「最低限のしつけ」です。ご自宅で「家族」として一緒に暮らす愛犬をショードッグに出場させるわけでないなら、高度な芸や難しいしつけは必要ないと思います。しかし、この「最低限のしつけ」が意外と難しいのです。
新しい家族として迎え入れた犬は、その当日からしつけが始まります。
名前を覚えてもらうことやトイレトレーニングから始まり、ご自宅の環境に慣れてきたらオスワリやフセ、マテなどコマンドを使用したトレーニング。また、今後のケアのことを考えて体中を触られることにも慣れてもらわなければいけません。
吠え癖のある犬は鳴きやませる必要もありますし、子犬であれば家中のいろんなものを噛んでしまいます。人と暮らしていくうえで必要なこと、してはイケないこと、我慢しなければイケないこと、全て飼い主さんが愛犬に教えてあげなければいけないのです。
最低限のしつけとは愛犬と飼い主さん、そして周囲の方々みんなが平穏に暮らすために必要なこと。そして愛犬自身の健康や安全を守るためにも、必ず覚えてもらいたいしつけもあるのです。
このしつけを怠ってしまうと、せっかく可愛い愛犬との生活が苦しいものになってしまう可能性もあります。
飼い主さんの性格にもよりますが、犬のしつけが上手くいかなくてノイローゼ気味になってしまう方もいるほど。犬のしつけは簡単なものではないということを頭に入れておいてください。
2.お世話が大変・自分の時間がなくなる
愛犬を迎え入れたその日から新しい生活が始まります。しつけはもちろん「犬のお世話」も同時に始まる日。犬にかかる時間がとても多くなり自分自身の時間はかなり減ってしまいます。
犬のお世話には、しつけはもちろんのこと食事の用意やお散歩、ブラッシングなど被毛や皮膚のケア、犬種や健康状態によっては、定期的にサロン行くことや動物病院の通院が必要になることも多々あります。
お散歩は基本的には毎日必要ですし、運動量の多い犬種だと時間もそれなりに割いてあげなければいけません。トイレトレーニングが終わるまでは粗相の掃除、また単純に抜け毛もあるので掃除にかかる時間も長くなってしまいます。
犬と暮らすと思いのほか「犬中心の生活」になるご家庭が多く、どうしても愛犬に時間をとられがち。今までの様に自分自身の時間をのんびり趣味に使うなど、出来なることが多くなるでしょう。
3.お金がかかる
犬を飼う時に気になることのひとつに「お金」もあると思います。犬を飼い始める時に必要になる経費は、平均すると5~6万円と言われています。
主な内容は狂犬病予防接種や混合ワクチンに登録料。その他、リードやケージ、トイレなど愛犬に必要なグッズを購入する費用もかかります。もちろんこの金額に加えペットショップやブリーダーさんからお迎えするのであれば、愛犬自身のお値段もかかります。
初期費用は5~6万円、そして継続的にかかる毎月の費用は平均すると1ヶ月、12000円程度と言われてはいますが、健康状態や体の大きさ、どんな食事を与えるかでかなりの差が出てくると思います。
そして、ほとんどの犬が何かしらで動物病院にお世話になるケースがとても多いです。怪我などの手術であればもちろん高額になりますし、アレルギーなどで長期通院が必要になった場合、その分継続的にお金もかかるもの。
想像以上に費用がかかると感じる飼い主さんも少なくないようです。
まとめ
我が家では現在7歳になるフレンチブルドッグと暮らしています。今回ご紹介した内容は全て私自身も実感したものでもあります。思っていた以上にしつけは大変でしたし、ゆっくり趣味の時間を楽しむというのもなくなりました。そして、病気も発症してしまったので毎月の経費も平均よりずっとかかっています。
何もかも想像以上に大変ですが、なによりも想像以上に愛犬が可愛くて愛しい存在となってくれました。犬を飼うと大変なことは意外と多くあります。犬を飼う前に本当に最期の日までお世話することができるのか、しっかりと考えてから迎え入れましょう。