BCSとは?
BCSとは「ボディ・コンディション・スコア」の略をいい、太っているのか、標準体型なのか、痩せすぎなのかを1~5段階であらわしたものです。適正体型はBCS3となり、「痩せすぎず、太りすぎず、ほどよく筋肉がついている」という体型が適正体型とよばれています。
下記は、環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」より抜粋したBCSです。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/full.pdf
- BCS1(痩せ):肋骨、腰椎、骨盤が外から容易に見える
- BCS2(やや痩せ):肋骨が容易に触れる
- BCS3(標準):過剰な脂肪の沈着なしに、肋骨が触れる
- BCS4(やや肥満):脂肪の沈着はやや多いが、肋骨は触れる
- BCS5(肥満):厚い脂肪に覆われて肋骨が容易に触れない
愛犬の肥満度をチェックしてみよう!
ここでは、飼い主さんができるBCSのチェック手順をご紹介します。
BCSは見た目や触診によって判断します。特に腰と肋骨に注目してチェックしていきましょう。
①愛犬を横から見て、ウエストのくびれ具合をチェック
②愛犬を上から見て、肋骨からウエストにかけての腰のくびれ具合をチェック
③愛犬の上から肋骨を撫で、骨の浮き出具合をチェック
④愛犬の上からウエスト部分を撫で、くびれ具合をチェック
⑤愛犬の上から腰骨を撫で、骨の浮き出具合をチェック
BCSはご家庭で簡単にチェックすることができます。愛犬がBCSのどこに当てはまるのかを把握することで、フードの量や運動量の調節など、体型の管理をすることができます。
「うちの子太ってるのかも…」どうすればいい?
愛犬のBCSをチェックして下記のものに当てはまる場合、肥満である可能性があります。
- 見た目で肋骨が確認できない
- 触っても肋骨が確認できない
- 愛犬を真上から見たとき、腰がくびれていない(寸胴状態)
- 愛犬を横から見たとき、ウエストが垂れさがっている
BCS5ほどの肥満になってしまうと、内臓や関節への負担が多大なものになり、また糖尿病や心疾患などの病気を発症する恐れがあります。
また手術をする場合も、分厚い脂肪によって麻酔が効きにくく覚めにくいということも起こり得ます。愛犬がストレスを感じないよう、適切なダイエットをしてあげましょう。
まとめ
犬の健康状態は、顕著に体にあらわれます。特に肥満は病気の発症のリスクを高める要因の一つであるため、注意が必要となります。犬は体の不調を言葉で伝えることができないので、日頃から飼い主さんが食事管理や運動管理をすることで、いち早く気付けるようにしましょう。