1.窓や出入り口のそば
まず、ケージを窓辺に置くことは避けるべきです。人間の感覚からすると、窓際は景色も見えて気持ちが良いように思えますが、わんこにとっては景色が見えすぎることは逆に問題。
窓の外を行き交う人や車、あるいは庭にやってくる鳥や猫などが気になってしまい、落ち着いて過ごすことができないのです。特に警戒心が強く、ささいなことで吠えたててしまうような子の場合には絶対にNGです。
そのうえ、冬場は窓を閉めていてもどうしても寒気が流れ込んでくるため、体調管理の面でもおすすめはできません。
出入り口となるドアのそばがNGなのは窓辺と同様の理由もありますが、もう1つ、ドアの近くはなわばりの境界線付近となることも要因です。ケージをなわばりの境界線付近に置いてしまうと、わんこはどうしてもなわばりを意識せざるをえなくなってしまいます。
すると「なわばりをしっかり守らなければ!」という使命感に駆られて常にアンテナを張ってしまうため、ゆっくりくつろぐことができません。また、警戒心が強くなるため無駄吠えが多くなる可能性もあります。
2.家族の往来の多い場所
廊下や部屋の結節点など、家族の往来が多い動線上にケージを置くのもNGです。家族がバタバタと行き来しているような場所では、わんこは飼い主さんたちの動きが気になって休むことができません。
また、誰かが近づいてくるたびに「遊んでくれるの?」と無駄な期待をしてしまって、がっかりする機会を増やしてしまうことにもなりかねません。
暮らしていくうちに家の中の動線は自然と決まってくるもの。ケージを置く場所を決める際には動線からなるべく離れた位置を選ぶよう心がけましょう。
3.空調機器の風が直撃する場所
わんこを室内飼いするに当たって、室内の気温管理はとても大切です。エアコンなどの空調機器を使用している家庭は多いかと思いますが、空調機器の風が直撃するような場所は好ましくありません。
クーラーであれば寒くなりすぎる、暖房であれば暑くなりすぎる危険性があるからです。不快な気温はわんこにとっては強いストレスとなります。
部屋のレイアウト上、どうしても空調機器の風向きを避けられないという場合では、わんこが風から身を隠すことのできる逃げ場をケージの中に設けてあげるようにしましょう。
4.ケージのおすすめ設置場所
わんこのケージを設置するおすすめの場所は、やはりリビングです。
家族みんなが落ち着いて過ごす場所であれば、わんこも家族のむやみな動きや騒音を気にせずにのんびりリラックスできますし、何より信頼する家族と同じ空間にいることで、群れの中にいるかのような安心感を得ることができます。
可能であれば、リビングの中で窓辺やドア付近を避けた場所を選んであげましょう。またリビングであれば空調を使っている時間も長いでしょうから、電気代を気にする必要も少しはなくなるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?飼育スタイルによっては、ケージの中はわんこが1日の大半の時間を過ごす場所にもなります。それだけに、わんこがリラックスして毎日を過ごせるようケージの置き場所には十分に注意したいものです。