犬のワガママな仕草や態度7選
一般的に「ワガママ」とされる仕草や態度を7選、ピックアップしました。みなさんの犬は、これに当てはまるワガママが見られるでしょうか。では、さっそく見てみましょう。
1.ブラッシングを嫌がり、咬む
2.散歩時に、自分の行きたい方向に強くひっぱる
3.好みの食事が出てくるまで食べないで抵抗する
4.オスワリ、ハウス、などの指示を無視する
5.吠えておやつを要求する
6.洋服を着せようとすると唸る
7.歯磨きは犬のためなのに、全力で抵抗する
さて、いくつ当てはまるものがあったでしょうか。のちほど、もう一度この7選を振り返りますので、覚えておいてくださいね。
もしかして、今、犬に試されている?
一見、ワガママと感じるその仕草や態度ですが、実は正当な要求であることがあります。例えば、ご飯をあげたつもりでも、うっかり忘れていたために、犬が吠えて「お母さん、ぼくのご飯、忘れてない?お腹が空いたよ」と訴えるのは、ワガママではなく正当な要求と言えるのではないでしょうか。
しかし、何らかの仕草、アクションをすることによって、あなたが思惑どおりに反応してくれるか、ということを犬が試している場合もあるのです。
そうです。ときに犬は飼い主を試すことをします。例えばこんな風に。「どうしたら自分に注目を向けてくれるかな?→吠えてみよう→試したら→やっぱり見てくれた!→よし、つまらないときは吠えてみよう」…こうして犬はワガママととれる仕草や態度が定着していきます。
飼い主が取るべき策は
聞き飽きた決まり文句かもしれませんが、この対策としては「無視」に勝るものはありません。欲求や意固地な態度に振り回されてはいけないからです。ここでよく失敗してしまうのが、「も~、ワガママ言って」「さっき食べたでしょう?」「こらこら~」など、犬に声をかけてしまうことです。
さらに悪循環してしまうのは、半端に叱るという行為。犬は慣れる生きものですから、レベル10の叱る態度のうち、レベル3程度の叱り方を幾度となく繰り返すうちに、すぐに耐性がついてしまいます。それを続けている内は、ワガママに見える行為が収まるばかりではなく、エスカレートしていく傾向にあります。
その決めつけ、危険かも!?
犬からの自発的なサイン。そのすべてをワガママと決めつけてしまうのは、危険かもしれません。犬は人の子のようにしゃべることはできないですから、吠えたり、手でチョイチョイと合図を送ったり、抵抗、無視をすることで、伝えたい気持ちを表しているからです。
仕草そのものではなく、仕草の裏にある犬の感情を読み解くことが大事ではないでしょうか。まずは基本が満ち足りているかをチェックしてみましょう。
- 体調はどうか
- 排便は通常どおりか
- ごはんの量は適切か
- やたらと痒がってはいないか
- 歯が痛いのではないか
- ブラッシングの仕方に問題はないか
- 無理やり押さえつけて歯磨きをしていないか
- 服を着たくない理由を探ったか
- ワガママにしたのは、誰か
こうしたことを思い返しながら、冒頭のワガママ7選をもう一度見てみましょう。それでも「うちの犬はワガママで…」と、言えますか?
少し厳しいようですが、ワガママに見える原因は飼い主側にあることがほとんどです。ワガママなのではなく、ワガママに「させてしまった」のです。尺度を変えれば、問題の正体が見えてくることもありますね。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。犬が『ワガママを言っている時』によくする仕草や態度7選。ワガママだと決めつける前に、犬を通して、飼い主自身がものの見方、愛犬との接し方、関係性を見直すチャンスかもしれません。
また、言うまでもありませんが、犬が同じ仕草やアクションをしても家庭ではハイハイと犬の欲求を飲み、ドッグランや公園など他の人の目があるときには「この子はワガママで...」と、犬をたしなめるようなダブルスタンダードはいけません。どんなときも常にブレない。そんな飼い主を、犬は求めています。