️犬はテレビの内容を理解している?
テレビの前を陣取って、黙って真剣に画面を見つめる犬は、テレビの映像を見て、何かを感じとっているのでしょうか?
それとも、テレビを見る飼い主のそばに座っていたいだけ…?
犬がテレビを見ていたとしても、テレビの内容までは理解していないと思われます。
なぜなら、ドラマや映画のストーリーを楽しんでいるのではなく、画面上の動きの変化を見ているからです。
楽しみ方は人間と違っていますが、脳に良い刺激を与え、社会勉強ができるので、テレビを活用しない手はないでしょう。
️テレビに興味を示す「犬の心理」
音が気になる
音楽やサイレン、動物の鳴き声など、テレビからは色々な種類の音が聞こえてきます。
犬は左右の耳を動かして、音の発生源を探ろうとします。
テレビの音自体を不快に感じることは少ないようですが、ドラマで使われるピストル音や爆発音は、犬の苦手とする「衝撃音」です。
犬が驚いてしまうので、音量には注意してあげてください。
動物が気になる
テレビに動物が映ると、急に吠え出したり興奮する犬がいます。
うちの犬も、犬や猫がテレビに登場すると、画面に釘付けになり興味を示しています。
匂いがしないことを不思議に思いながらも、動物が自分の目の前にいると、錯覚しているのかもしれません。
それだけ犬は素直な性格なんです。
️テレビに夢中になりやすい犬種
テレビに興味津々な犬、一切見向きもしない犬、反応には個体差があります。
「テリア」に分類される犬種は、過去猟犬として活躍しており、ネズミやカワウソ、キツネなどを追い回して狩っていました。
本能的に、テリアは動いているものを見ると、獲物と認識して目で追ってしまう習性があります。
そのため、テレビに映るものを見て、夢中になることが多いようです。
- スムースフォックステリア
- ワイアーフォックステリア
- ケリーブルーテリア
- ダンディディンモントテリア
などが該当しますが、TV大好き犬が本当に多いのか、興味が湧いてしまいますね。
️凄すぎる!犬の「動体視力」の良さ
犬の視力は平均0.3未満となっており、人間の約3分の1程度しかありません。
そのかわり、「動体視力」が発達していて、動くものや遠くのものを捉える能力は非常に優れています。
犬の動体視力は、なんと人間の4倍以上の能力に相当すると言われています。
動体視力は犬種によって異なりますが、牧羊犬(※1)であれば、1,500m先の標的を認識し、捉えることができるのです。
※1 ボーダー・コリー、ジャーマン・シェパード・ドッグ など
️まとめ
海外では、自然の風景や犬が楽しく遊んでいる映像を流す「犬向け番組」が放送されています。
日本でも、数年前から一部の有料チャンネルでは見られるようになっています。
犬は、錐体細胞を2種類持つ『2色型色覚』の動物です。
上記番組では、コマ数を増やして犬の2色型色覚を考慮し、色彩を調整して作られているそうです。
分離不安の克服、無駄吠えの軽減に効果があると言われていて、高く評価されています。
愛犬と一緒にテレビを見るのも良いですが、そろそろ気温が高くなり、散歩に適した季節がやってきます。
家でテレビを見てのんびり過ごした後は、長めの散歩に出かけて体を動かしましょう。