愛犬が事故に遭ってしまった時に『まずすべきこと』4つ
飼い主として考えたくないことですが、散歩中に愛犬が事故に遭ってしまう可能性は0ではありません。きちんとリードを持ち周囲にも目を配り…と気をつけていても、万が一の可能性は考えておく必要があります。
ここでは愛犬が事故に遭ってしまった時のことを想定し、飼い主として事故が起こってしまったその時に『まずすべきこと』をご紹介します。
1.声をかけて状態や意識の有無を確認
愛犬が車や自転車などに跳ねられてしまうような交通事故に遭ってしまった場合、まずは名前を呼んだり声をかけたりしましょう。愛犬が反応できるか、意識があるかなどの有無を確認するためです。
また、愛犬を移動させようとしたり、状態を確認するために突然触ろうとしたりするとパニック状態に陥っている犬は、飼い主が相手でも反射的に噛み付いてくることがあります。
このように、必要な対処をする前に飼い主の安全も確保する必要があるため、まずは声をかけて状態を確認したり、飼い主がこれから触れることを知らせましょう。
2.なるべく体勢を動かさないように安全な場所へ移動
事故に遭った犬に声をかけた後は、速やかに安全な場所へと移動させる必要があります。この時、急いで持ち上げて愛犬の体を揺さぶってしまうと、痛んだ体や損傷している臓器などに負担をかけてしまう恐れがあります。
そのため愛犬を移動させる際は、なるべく体勢が動かないように意識しながら慎重に運んであげることが重要です。
小型犬であれば、そのままの体勢をキープしながら優しく持ち上げ、道路の端など安全な場所に移動させましょう。
中型犬や大型犬の場合、そのままの体勢をキープしながら移動させることは難しいので、可能であれば近くの方に手伝ってもらったり、簡易的な担架(代用品)で運んだりしましょう。
3.近隣やかかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぐ
その場でどうにか自力で対処しようとする飼い主がいますが、素人の知識で対処しようとするとその方法が誤っていた場合、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。
早急に処置をしなければ危険な状態になる恐れもあるため、まずは手持ちのスマホなどで近隣の動物病院やかかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
多くの場合、緊急処置が必要な犬が運ばれてくることを知り、到着までの間に必要な道具や環境を整えてくれます。動物病院に確認が取れ次第、車などで移動しましょう。
4.出血している際はできる限りタオルなどで止血する
交通事故に遭った場合、大怪我を負っていることが大半です。その際、出血している箇所もあるでしょう。
愛犬が怪我をして出血している場合は、できる限りタオルやハンカチ、ガーゼなどで止血しておいてあげると出血多量にならずに安全です。しっかり傷口に当て、圧迫するように止血することがポイントとなります。
愛犬が事故に遭った時にこんな行動は絶対にやめて!
愛犬が事故に遭った時、大切な愛犬が目の前で倒れる姿を見て飼い主がパニックになってしまうことも少なくありません。
しかし、以下のような行動は愛犬の状態を悪化させてしまったり、予期せぬ事態を引き起こしたりする恐れがあります。絶対にやめてください。
- 急に素手で触れる
- 激しく揺さぶってしまう
- 急いで持ち上げる(激しく揺れる)
- 心臓マッサージや人工呼吸を行う
- 愛犬を残してその場を離れる
激しく揺さぶったり急いで持ち上げたりすると、体に余計な負担をかけてしまいます。また、心臓マッサージや人工呼吸を行おうとする飼い主がいますが、こちらも誤った方法により状態が悪化してしまう危険性があります。
中には、家が近いからと愛犬を残してその場を離れる人がいますが、重体の愛犬をその場に1匹で残しておく行為は大変危険です。
家に帰る場合は、できる限り一緒に連れて行き、難しいようであれば家族に連絡したり、まず動物病院に電話をして対応してもらえるよう相談したりしましょう。
まとめ
飼い主がいくら気をつけていても、犬は突発的な行動を起こすため、絶対に事故に遭わないという確証はありません。今回ご紹介したような事故に遭ってしまった時の対応方法を事前に知っておくことで、冷静に適切な対応を取ることができます。