犬が物を壊す『破壊行動』をする原因
1.遊んでいるだけ
犬が破壊行動をする原因は、その物に興味を持ち、遊びの対象になってしまったからです。
子供が手で持って遊ぶことと同じように、手で持つことができない犬は口にくわえて遊ぼうとします。
興味を持った物は口の中に入れてしまいたくなりますし、かたい物は噛んでみたくなります。
(楽しい!)と感じてしまった犬は、次々と物をボロボロにしたり破壊したりするのです。
やめさせる方法は、もっと楽しく遊べるおもちゃを与えることです。
ボールやロープのおもちゃでは満足できないのでしょう。
中におやつやフードを入れて遊べるおもちゃや知育玩具を与えてみてください。
少しずつ難易度を上げるのがポイントです。犬が飽きることなく遊び続けることができます。
2.口の中に不快感がある
犬が破壊行動をする原因は、口の中に不快感があるからです。
子犬の場合、乳歯から永久歯へと生え変わる時、歯茎がムズムズとして気持ち悪く感じます。
その不快感を解消したくて物を噛むことがあります。硬いものが破壊の対象になりやすいです。
成犬の場合、歯周病による痛みや不快感がある可能性が非常に高いです。
3歳以上の成犬の80%ほどが歯周病を抱えているとされています。
やめさせる方法は、子犬には噛んで遊べるおもちゃを与えてみてください。
硬いおもちゃは歯や歯茎を傷つけてしまいやすいため、適度な弾力のあるゴム製やシリコン製がおすすめです。
成犬の場合、普段から口臭や歯石が気になっているはずです。かかりつけの動物病院で歯科検診を受けてみてください。
歯がグラグラと揺れるなどしている場合、抜歯をしなければならないことがあります
3.ストレスを発散させたい
犬が破壊行動をする原因は、ストレスを発散させたいからです。
暮らす環境が変わったことによる精神的なストレス、運動不足による肉体的なストレスが主です。
やめさせる方法は、いつもより少し長めにお散歩をさせてみてください。犬が「帰りたい」と言うまで付き合ってあげるとよいです。
物を破壊することでストレスを発散させているということは、体力が有り余っているのでしょう。
たくさん歩いて体力を使い、満足することができた犬は、自宅に戻った後はよく休んで眠ってくれるはずです。
4.飼い主と離れて寂しいから
犬が破壊行動をする原因は、飼い主と離れて寂しいからです。
お留守番中に限って破壊行動をするという特徴があります。「分離不安症」である可能性も考えなければなりません。
飼い主と離れると不安や緊張や恐怖に押しつぶされてしまい、発散させるために物を噛んでしまうのです。
急にお留守番の時間が長くなってしまった時、飼い主の出張や旅行で長期間預けられた後、分離不安症になってしまうことがあります。
物を壊す破壊行動だけではなく、自分の手足や尻尾を噛んでしまうなどの自傷行為に発展する恐れがあります。犬の心の病気のひとつです。
やめさせる方法は、まずはお留守番の時間を短くしてあげてください。
仕事の帰りに買い物をする習慣がある場合、一度帰宅してから行くようにするなど工夫してみてください。
分離不安症の疑いがある場合、かかりつけの動物病院で診察を受けてください。
破壊行動があっても叱らないでください。叱られることで悪化させてしまうことがあります。
まとめ
犬が物を壊す破壊行動をする原因を4つ解説しました。
- 遊んでいるだけ
- 口の中に不快感がある
- ストレスを発散させたい
- 飼い主と離れて寂しいから
中型犬や大型犬は体が大きい分、噛む力も強いですし、家まで壊されるのではないかと思うくらい破壊行動も大きいです。
可愛さのあまり叱らない飼い主もいますが、エスカレートすると家具だけではなくドアや壁まで破壊します。
破壊行動が習慣になってしまうことがないよう、早めにやめさせるようにしましょう。