犬が反抗期の時にする行動とは?
1.言うことをきかない
愛犬がコロコロのかわいい時期に、おすわりやお手などができるようになると飼い主さんはとても嬉しいですね。
ところが犬は大きくなったら指示をきかない、呼んでも無視するといった反抗的な態度をとることがあります。
2.トイレを失敗する
小さい頃はトイレが正しい場所でできていたのに、成長してからトイレ以外の場所で排泄をしてしまう犬がいます。
わざと失敗して飼い主を困らせたいというよりも「構ってほしい」という気持ちがあるようです。
3.こだわりが強くなる
お散歩デビューした頃、犬は少ししか歩かなかったり抱っこして欲しそうにしたりと、飼い主さんに頼ることが多いです。
ですが、成長して散歩に慣れてくると、「この道を通りたい」「あっちには行きたくない」などこだわりが出てくることがあります。
思い通りにならないと引っ張って反抗する犬も…。
他にもおもちゃを離したがらない、取られそうになったら噛んで抵抗することもあります。
4.他の犬に対抗する
成長して体力がついてくると、散歩の範囲や交友関係が広がります。
犬も自信がついてきて、他の犬に勝てるのではと対抗意識が芽生え、威嚇するようになる場合も。
おとなしいはずなのに吠えるようになったという犬は、もしかしたら反抗期かもしれません。
反抗期はなぜ起こるの?
人間の場合、乳幼児期と10代半ばに反抗期を迎えます。
乳幼児期の反抗は「イヤイヤ期」と呼ばれ、食事もトイレも親がつきっきりでなくなり、生まれて間もない頃より手がかからなくなる時期です。
10代半ばでは更に体が発達して、大人に近づきます。
体が発達すると自我が芽生え、考える力が身につきます。
性ホルモンが影響し男らしさ女らしさが出始め、個性が目立つようになります。
犬も同様に体と心が成長すると反抗期を迎えます。
犬種や育った環境によって違いがあり、必ずしも全ての犬が反抗的になるわけではありません。
また、反抗は飼い主や親しい相手にする、という特徴があります。
反抗期はいつ起こるの?
小型・中型犬は生後半年から、大型犬は生後9ヶ月~1歳で去勢・避妊手術が可能になります。
この時期に第一次反抗期が起こります。1歳半頃に第二次、2~3歳頃に第三次反抗期が見られます。
回数や時期は犬によって変わりますが、若犬と呼ばれる年齢です。
警察犬や盲導犬などは訓練が始まり、家庭犬もプロのしつけを受けても良い時期です。
どう対処したらいいの?
諦めない
おやつの前に犬がお手やおすわりをしなくなって、飼い主が諦めて「よし」としてしまうと、犬は「無視してたらもらえるんだ」と学習してしまいます。
犬はどこまでやったら飼い主が諦めるか試したいという気持ちがあります。
許してしまったら犬の思い通りになってしまうので、時間がかかっても飼い主は犬に指示を出し続けてください。
トイレトレーニングは一から
飼い主はいつもと変わらない態度をとることが大切です。
トイレを正しい場所でできなくなったらまた教え直しましょう。
また体に対してトイレが小さくないか、引越しや家族構成の変化などのストレスがないかといった見直しが必要です。
反抗している原因がわかったら、犬のストレスをできるだけ減らしてあげてください。
散歩コースを変えてみる
散歩中に引っ張る、他の犬に吠えるといった行動は、犬が散歩に慣れてからとると思われます。
そんなときは、普段と違うルートを歩いてみてください。
知らない道に行くと犬はおとなしくなり、飼い主を頼るしかないので、あっちへ行きたいとワガママを言うことが減ります。
犬の体が大きくなって体力がついてきた時期でもあります。
運動量が増えると様々な欲求が満たされ、無駄吠えなどの予防に繋がります。
まとめ
反抗的になっても、犬は一緒に暮らしている飼い主さんを信頼しているし、大好きです。
噛み癖や吠え癖などプロの指導が必要になってしまう犬もいますが、反抗期は犬の成長の証です。
飼い主さんは広い心で受け止め、犬と向き合ってあげてください。