犬が外耳炎になりやすい理由は?2つの原因と予防するための対策

犬が外耳炎になりやすい理由は?2つの原因と予防するための対策

「外耳炎」は犬たちが動物病院を受診する病気の中でも頻度が高く犬種や年齢を問わず、どんな犬にも起こるメジャーなトラブルです。犬たちの間で頻発する「外耳炎」ですが、いったいどんな原因で起こり、どうしたら予防ができるのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

外耳炎とは

耳を拭かれるダックスフンド

人も犬も、耳という器官の構造はとても良く似ています。

耳は頭部の外側についている耳介(みみたぶやその周辺部分)と鼓膜までの細い管の部分を合わせた「外耳」と、鼓膜からさらに奥の「中耳」、その奥にある半規管や蝸牛、前庭を合わせた「内耳」からなります。

外耳炎はその名の通り、耳介の部分から鼓膜までの細い管(外耳道)をあわせた部位で起こる炎症です。

外耳炎の原因

耳の治療をされる犬

犬が外耳炎を起こす理由は様々な要因があるといわれています。

外耳炎が厄介なのは、それぞれの要因が絡み合うことで「治りにくい」状態になってしまうからです。

様々ある中でも外耳炎を引き起こす特に大きな要因は次の二つです。

1.アレルギー

アレルギー体質と呼ばれる中でもアトピー性皮膚炎を持っている犬や、何らかの食物アレルギーを持つ犬の場合、その8割以上が外耳炎を併発しているといわれています。

特にアトピー性皮膚炎の場合は、皮膚の柔らかいところを中心に体の左右対称に炎症が起こりやすいのですが、外耳炎の症状だけ起こすことも3割ほどあるようです。

体に湿疹ができていなくても、耳をしつこくかゆがるようなら外耳炎のほかにもアトピーを疑って検査することをお勧めします。

2.ダニなどの寄生虫

外耳炎を引きおこすダニといえば「ミミヒゼンダニ」が有名です。

肉眼では見えないほど小さな寄生虫で、卵から成虫になるまでおよそ3週間ほどです。

皮膚の表面に寄生し耳垢や皮膚からの分泌物を食べますが、皮膚の表面に食いつき血液を吸うこともあるためアレルギー反応が引き起こされます。

ミミヒゼンダニは卵の状態では駆虫できないため、成虫になったタイミングで治療を行います。

しかし寄生しているすべてのミミヒゼンダニを駆虫するには、卵から成虫になるサイクルを何回も追って治療する必要があります。

外耳炎の予防

耳を広げる犬

外耳炎はどんな犬種でもどんな年齢の犬でもおこる可能性がある病気です。

しかし外耳炎を引き起こす要因の中には、日常生活でケアができるものもあります。

耳の毛のケア

犬種によっては、耳の内部(耳介の内側や外耳道の入り口など)に毛が密に生えていることがあります。

この毛はごみなどから外耳道を守っているともいえるのですが、通気性を悪くし皮膚を蒸れやすくるする原因にもなります。

トリミングごとにしっかり毛を抜くまたは短く切ってもらったり、シャンプーなどの際に水で湿ったままにしないなどして、通気性を良くして蒸れさせないことが大切です。

定期的な外耳道のケア

耳の毛のケアと似ていますが、外耳道を清潔に保つことは特に重要です。

耳垢がたまっていたり、傷などを放置しておくとそこに雑菌や寄生虫が繁殖してしまいます。

定期的な耳掃除や、お散歩から帰った時に草の実や汚れなどがないかチェックするなど丁寧なケアが大切です。

しかしやりすぎることで外耳道に傷がつくと外耳炎が悪化する場合があるので、動物病院などに相談して行いましょう。

食事の見直し

アトピー性皮膚炎やアレルギー体質の場合、日ごろ食べるフードも注意してあげるとよいでしょう。

特定のたんぱく質やでんぷんの成分にアレルギー反応を示す場合もあるので、体質をよく見極めてアレルゲン除去食を検討しましょう。

まとめ

耳の診察をされるシェパード

外耳炎は一度起こすと再発しやすくなかなか完治することが難しい病気です。

しかし早期の治療や、事前のケアで十分予防できたり軽症で済むことも多い病気でもあります。

日ごろから耳のケアを丁寧にしてあげることで、少しでも快適に過ごさせてあげることが大切ですね。

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