犬の性格を臆病にしてしまうNG行為4つ
1.常に一緒にいる
子犬の頃から常に愛犬と一緒にいると、臆病な性格になってしまう可能性があります。
飼い主さんが隣にいるのが普通になってしまうことで、そばにいないと極度の不安を感じてしまうのです。
悪化すると「分離不安症」になり、家の物を壊したり無駄吠えをするなど問題行動に発展してしまう場合もあります。
2.怒鳴ったり手をあげる
愛犬がいたずらをしたときに、大きな声で怒鳴ったり叩くといった行為をしてしまうと臆病になってしまいます。
しつけとして愛犬に「やっていいこと」と「悪いこと」を教えるのは大切です。
しかし、強い口調で怒鳴っても犬に恐怖を与えているだけで「悪いこと」を学ぶのではなく、「怖いからやらない」といった心理につながってしまいます。
また、しつけと称して手をあげるのは犬にとって消えないトラウマになってしまうので絶対にNGです。
3.無理に嫌なことをされる
シャンプーや爪切りを無理にやられると、怖がりな性格になってしまう場合もあります。
必要なケアですが、水で濡らされたり手足を抑えられることで「怖い」と感じてしまう犬も少なくありません。
無理に押さえつけてしまうと、余計に恐怖心が強くなってしまいます。
そうすると、爪切りやシャンプーの雰囲気を感じるだけで逃げ出してしまうなどケアが大変になってしまうでしょう。
4.外の環境に触れる機会が少ない
犬は生後3週間〜13週間ごろまでに「社会化期」を迎えます。
社会化期の間に経験したことによって、性格が形成されるとされています。
さまざまな環境に触れることで、人間や他の犬との関わり方を学んでいく時期でもあるのです。
しかし、散歩が少なかったり子犬を心配するあまり家に居させたままの状態だと外の環境を知らずに育つので、臆病になってしまいます。
犬にトラウマを植え付けないためのコツ
子犬のころからさまざまな環境に慣らしておく
子犬のときにはほとんど家にいて、成長してから外の匂いや音、知らない人や犬に出会うと、強い恐怖を感じ、トラウマになることもあります。
社会化期といわれる生後13週間までに外に連れていき、さまざまな環境に慣らしておきましょう。
無理強いしない
さまざまな経験をさせた方がいいからといって、嫌がっている犬に無理強いするのはNGです。
たとえば、散歩中に知らない犬や人に無理に近づけると、より強い恐怖を感じてしまいます。
愛犬が嫌がっているときは無理強いせずに、徐々に慣らしていくようにしましょう。
構いすぎない
愛犬が可愛いからと構いすぎてしまうと、飼い主さんに依存して臆病な性格になってしまいます。
たとえば、犬が怖がっている対象を飼い主さんがすぐに取り除くような対応をしていると、いつまでも自立心が育ちません。
本当に危険なものがあるとき以外は構いすぎず、犬が自分で考え乗り越えようとする機会をつくるのも飼い主さんの役目なのです。
まとめ
子犬から成長する間に、さまざまな要因で性格が変わってしまう犬も少なくありません。
もともとシャイな犬の性格を変える必要はありませんが、元気で人懐っこい性格であればそのまま成長して欲しいですよね。
今回ご紹介したNG行為をしてしまうと、臆病な性格になってしまう可能性があります。
子犬の頃からたくさんの環境に触れさせることで、人間との暮らしにも慣れていってくれますよ。