犬の留守番の最大可能時間は?
犬がどれくらいの時間留守番をすることができるか、ということが気になる人も多いと思います。
結論から言うと、食事やトイレ、寝床の環境さえ整っていれば12時間以上でも留守番をすること自体はできると思います。
そのため、普段から留守番に慣れている犬であれば、緊急的に12時間や15時間など長時間の留守番をさせることは可能です。
しかし、これはあくまでも「しようと思えばできる」「その程度の時間であれば大きなトラブルになることはない」といったレベルの話。
日常的にその時間を留守番で過ごすことができるというものではありません。
犬にとって精神的な負担をかけないようにするためには、最長でも8~9時間程度を目安にすることをおすすめします。
また、子犬や留守番に慣れていない犬の場合は2~3時間程度、体調に不安がある犬や老犬の場合は5時間程度を目安にしておきましょう。
1.ストレスが溜まる
犬に長時間留守番をさせることのリスクとして、まず考えられるのがストレスや精神的負担です。
犬は、信頼している仲間や家族と一緒にいることで安心する動物で、ひとりきりで過ごす時間に不安を感じることがあります。
基本的には寝て過ごしたり落ち着いていても、外から物音がしたり恐怖を感じたりしたときに、そばに飼い主さんがいないと不安感が増してしまうのです。
帰宅したときには何も問題がないように見えても、留守番中、犬がひとりで不安になったりストレスを感じたりしていることは十分に考えられます。
このような生活が続けば、ストレスが蓄積していってしまうのも無理はないでしょう。
2.不安感でいたずらが増える
前述の通り、犬は留守番中にひとりで不安を感じて、ストレスを溜めてしまうことがあります。
そして、そのストレスはいたずらや問題行動となって、表面化することが考えられます。
長時間の留守番中には、犬も不安やストレスを感じる瞬間があります。
その不安を解消して気持ちを落ち着かせるために、部屋の中で暴れ回ったり、家具などを噛んだりすることが少なくありません。
また、不安感から延々と吠え続けたり、自分の足先や尻尾を舐めたりすることもあり、身体的にも負担をかけてしまうことが考えられます。
3.体調不良に気が付きにくい
犬を長時間留守番をさせるということは、飼い主さんと犬が関わる時間が短いということでもあります。
また、仕事のために留守番をさせている飼い主さんの場合、帰宅後もバタバタと忙しく、犬と向き合う時間があまり取れないということもあるでしょう。
しかしそのような生活が続いてしまうと、犬の変化に気が付けないこともあり、体調不良や精神不安定のサインを見落としてしまうことも。
身体的なものであっても精神的なものであっても、疾患が初期の段階で発見し、適切な対処をすることが大切です。
まとめ
犬に留守番をさせることは決して悪いことではありません。
しかし、日常的な長時間の留守番や環境が整っていない状態での留守番は、犬の心身に負担をかける可能性が高いので注意が必要です。
長すぎる留守番はできるだけ避けるようにしましょう。
もし留守番時間が長くなってしまったときは、留守番後に遊びやスキンシップをたっぷり行って、愛犬のストレスケアをするようにしましょう。