犬の睡眠について
そもそも犬は1日どのくらい寝ているのでしょうか?
どこか睡眠が浅く見えるため、「睡眠不足なのでは?」と心配になる飼い主さんも少なくはないようです。
犬の睡眠は1日およそ12〜16時間ほどが必要だといわれています。
子犬の方が長く、また老犬になっても長くなる傾向にあります。
人間よりもはるかに長い睡眠時間ですが、もともと犬は浅い睡眠を繰り返す習性を持つ生物です。
小さな物音で起きてしまうので「大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、浅い睡眠を繰り返していれば大きな心配はありません。
犬が寝ている時に触るのはNG!
では、そんな犬が寝ている時に触るのはどうでしょうか?
おそらく触ると唸ったり、怒ったりして不機嫌になる犬が大半かと思います。
中には何をしても起きない、睡眠が深い犬もいます。
でもたいていの犬はとても敏感で繊細なので、飼い主さんが優しく撫でたとしても眠りから目覚めてしまうでしょう。
やはり「犬が寝ている時に触るのはやめるべき」といえます。
犬を起こしてしまうことによるリスクとは?
犬は眠りが人間より浅いことがわかったところで、犬の睡眠を妨げ続けてしまった場合のリスクについてお伝えします。
ストレスを与えてしまう
当然かもしれませんが、無理やり起こしてしまうと犬にストレスを与えてしまいます。
せっかく気持ちよく寝ていたのに、体を触られてしまえば「もう、何なの?」と起きてしまうでしょう。
犬の名前を呼んだり、近くで物音を立てて起こすのもNGです。
犬も人間と同じように、睡眠を妨げられると不快な気持ちになってしまいます。
いつも元気な犬だとしても、体力回復の機会を妨げるのはやはり良くありません。
攻撃的になってしまう
睡眠を妨害されて怒る犬がさらに悪化すると、攻撃的になってしまうでしょう。
無理やり起こした時に唸る、さらには噛み付く行動に出た場合は要注意です。
溜まったストレスによって攻撃的になり、なおかつ「噛み付くとおさまる」と犬が覚えてしまえば、再びこの行動を繰り返してしまうでしょう。
まだ分別がわからない小さなお子さまがいるご家庭は、犬が安心して眠りにつける環境を整える必要があります。
くれぐれもいたずらで眠っている犬に触ったり、大きな声で起こすようなことはしないようにしましょう。
睡眠不足になる
1日に何度も寝て・起きてを繰り返す犬ですが、やはり安眠できないと睡眠不足になってしまいます。
睡眠不足になると、先ほどのようにイライラから攻撃的になってしまうおそれが出てくるので注意しなければなりません。
それだけでなく、十分な休息がとれないことから食欲不振や嘔吐や下痢などの症状が出てしまうこともあります。
犬の健康を保持するためにも、質の良い睡眠が大事です。
飼い主さんが夜遅い時間までテレビを見る場合は、犬の寝床は隣の部屋にしたり、毛布をかぶせてカバーをするなどの対策をとりましょう。
睡眠不足の影響は想像以上に大きいので、ぜひ愛犬をしっかり眠らせてあげる環境を提供してあげてください。
まとめ
愛犬が飼い主さんの隣で眠り始めたときは、ぜひ優しく見守ってあげてください。
寝ている時に触りたくなる気持ちは十分わかりますが、そこは犬の健康を優先してあげましょう。
そして、愛犬が安心して眠りにつける環境が整っているか、この機会にチェックしてみるといいですね。
長生きしてもらうためにも十分な睡眠時間を確保して、気持ちよく眠らせてあげましょう!