洋服を着る必要のある犬もいるって知ってた？
よく「犬に服を着せるなんてかわいそう」「犬に洋服は必要ないでしょう」という声を聞きます。確かに、華美な装飾をつけた洋服は一般的に必要ないでしょう。
しかし、必ずしも犬に洋服が必要ないとは言い切れません。犬の洋服にはファッション性の高いものもありますが、犬の健康のために必要な機能面を考えた洋服もあります。
犬種や年齢、その犬の健康状態によっては散歩に行く際に必ず洋服を着なければいけなかったり、中には家の中でも洋服を着用することが推奨されている犬もいます。
不必要だと決めつけないで！犬に『洋服』が必要な理由5つ
犬によっては洋服の着用が推奨されています。ここでは犬に洋服が必要な理由を5つご紹介していきます。
1.体温調節のため
洋服を着せている飼い主の多くは、犬が体温調節しやすいように着せていることでしょう。
冬であれば保温性の高い洋服を着せることで、寒い屋外でも健康に配慮しながら散歩を楽しむことができます。また、夏場はクール素材を使った洋服を着せることで、ひんやりとした感覚をまといながら散歩ができます。
犬はもともと体温調節がしにくい動物なので、こうした洋服や対策グッズを使って体温調節しやすいように工夫している飼い主さんも多いです。
2.紫外線対策
犬種によっては紫外線に当たることで、皮膚病を引き起こしやすい犬種もいます。こうした犬は洋服を着せることで紫外線から肌を守り、健康的に散歩ができるよう配慮してあげることも大切です。
さらに、夏場は日光がアスファルトに当たることで、紫外線や日差しの照り返しがあり、短足犬種は熱の影響を受けやすいため、少しでも照り返しの熱を軽減するために洋服を着せることもあります。
3.雨や雪から体を守るため
雨や雪から体を守るために、防水加工されている洋服を着せている飼い主さんも多いです。特に雪が降る豪雪地帯では、必須アイテムと言っても過言ではありません。
シングルコート犬種と呼ばれる寒さに弱い犬はもちろん、長毛犬種も雪が絡まり毛玉になってしまうことが多いです。また、雨に濡れることで皮膚や被毛が不衛生になってしまうことを防ぐためにレインコートを着用させることもあります。
4.ダニやノミなどの虫や寄生虫よけ
春から夏にかけてダニやノミが活発化します。このシーズンになるとダニやノミ、他にも蚊などの寄生虫を媒介するような虫を回避するために洋服を着せることも多いです。
特に公園や草むらなどが散歩ルートにある場合、そこに近寄ることでダニやノミに寄生されてしまう恐れがあります。洋服を着せてできるだけ咬まれないように対策することも大切です。
5.手術後などに患部を守るため
病気や怪我などによって手術や治療をした場合、犬が患部を気にして掻いたり噛んだり舐めたりすることがあります。このように患部を悪化させないためにも洋服を着用させることが多いです。
犬は「掻いちゃダメよ」と言っても、なかなか欲求をコントロールすることが難しいです。そのため、洋服を着せて犬の行動から患部を守る対策を施す必要があるのです。
必ず服を着せるべき犬の特徴や犬種は？
犬によっては、洋服を着せる『必要性』のある犬もいます。例えば、以下のような特徴を持つ犬は、必ず服を着せるべきと言われています。
- 暑さに弱い犬
- 寒さに弱い犬（シングルコート犬種など）
- 紫外線の影響を受けやすい短毛犬種
- 体温調節が難しい子犬やシニア犬
- 治療や術後の犬
これらの特徴を持つ犬は必要に応じて洋服を着せ、健康に配慮してあげることが大切です。例えば、暑さに弱いサモエド犬やシベリアンハスキー、寒さに弱いチワワやトイプードル、マルチーズ、短毛犬種のパグやフレンチブルドッグなどが当てはまります。
まとめ
いかがでしたか。犬の洋服は必要ないと言う人がいますが、犬によっては着せることで健康を守ることにつながります。必要に応じて機能性の高い洋服を選び、愛犬と散歩や外出を楽しみましょう。
