1.怒鳴る、暴力
犬の望ましくない行動を修正し正しい行動をほめたりといった、しつけトレーニングを行うことはとても大切なことです。
しつけをするのはかわいそうだと考える人もいるようですが、正しいマナーやルールを教えてもらえないということは不幸なことだと言えるでしょう。
しかし、犬を叱るために感情的に怒鳴りつけたり、体罰と称して暴力を振るうことは絶対にしてはいけません。
犬の正しくない行動をやめさせるためには、声や音で驚かせて行動を制止したり、無視をしたりすることが有効だとされています。
さらに、怒鳴ったり叩いたりすることには意味がないとされています。
必要なことは正しい行動への誘導することなのです。
飼い主さんの威圧的な態度は、犬の自信を失わせて委縮させてしまいます。
委縮した犬は、正しい行動を取ることにも自信を持てなくなってしまいますし、常にストレスにさらされることになります。
犬の健やかな成長を妨げる恐れがあるので、怒鳴ることや暴力を振るうことは決してしないようにしてください。
2.八つ当たりをする
仕事や家事、育児などで忙しい飼い主さんは、犬とは関係のない場所で疲労やストレスを感じることがあると思います。
家の中でもイライラがおさまらないこともあるでしょう。
しかし、そうしたイライラとした感情を犬にぶつけたり、犬の目の前で物に八つ当たりしたりすることはNGです。
犬は飼い主さんがなぜ怒っているのか、自分が叱られているのか、何もわからず不安に思います。
そのような状況に置かれることが何度かあると、犬は飼い主さんに対して不信感を抱くようになったり、距離を置くようになってしまったりします。
仕事や人間関係でイライラやストレスを抱えていたとしても、愛犬に対しては決して向けないようにしましょう。
3.からかう、だます
愛犬のさまざまな表情を見たくなるのは、飼い主にとってごく自然な感情だと思います。
そのため、ただなでて可愛がるだけでなく、ついついからかってみたくなることもあるのではないでしょうか。
しかし、あまりにもしつこくからかっていたり、だますような行動を続けていたりすると、犬は不快な気持ちになります。
また、飼い主さんに対して不信感を持つようにもなってしまいます。
疑り深い性格になったり、何をされても無反応になったりすることもあるので注意してください。
犬らしい素直な感情を持ち続けることができるように、からかいは程ほどにしておいてくださいね。
4.犬の威嚇に怯えて言うことを聞く
犬は嫌なことがあると、飼い主さんに対しても唸ったり歯を剥きだしたりして威嚇することがあります。
特に、歯みがきやブラッシングなどのケアをされる時や、ハウスに入れられる時など、嫌なことをされそうになると、こうした様子を見せて回避しようとすることがあります。
このような行動を取った犬に対して怖がるような様子を見せたり、威嚇に負けてしまったりすると、犬はそれを「成功体験」として学習します。
そのため、嫌なことがあるたびに威嚇や攻撃をするようになるなど、わがままになってしまうことがあるので気をつけなければなりません。
まとめ
学校にも会社にも行かず、一人で遊びに行くこともない犬にとって、飼い主さんは「人生のすべて」とも言えるほど重要な存在だと思います。
飼い主さんの言動が愛犬の性格形成にも大きな影響を及ぼすため、必要以上の負担やストレスを与えないように配慮する必要があるのです。
愛情たっぷりに可愛がり程良い距離感で接することは、簡単なようにも聞こえます。
しかし、それを犬の生涯を通じて続けることは、実は大変なことかもしれません。
常に冷静に完璧な接し方をし続けることはできなくても、NG行為を知っておくことで、極端に愛犬を傷つけたり、性格を変えてしまったりすることはないと思います。
飼い主さんの声かけや態度が、愛犬に大きな影響を与えるということをぜひ忘れないでください。
愛犬に接する時は、できるだけ明るくほがらかな態度でいられるように心がけましょう。
