愛犬の気持ちを理解するための超基本的な判断方法
1.しきりにあくびをする
犬がしきりにあくびをする時は、緊張しているサインです。
例えば、動物病院の待合室で順番待ちをしている時、あくびが止まらなくなってしまうことがあります。
退屈なわけではありません。眠くなってしまったわけではありません。かなりの緊張状態であると言えます。
緊張すると呼吸が浅くなり、脳が酸素不足になります。
酸素を多く取り込むために自然とあくびが出てしまいます。
あくびをすることで心と体の緊張が緩和されるのです。
2.しきりに鼻の先を舐める
犬がしきりに鼻の先を舐める時は、落ち着こうとしているサインです。
例えば、飼い主に叱られている時、しきりにぺろぺろと舌を出すことがあります。
飼い主がイライラしたり怒ったりしているからです。
他には、見知らぬ犬と会った時、苦手な犬と会った時にも同じような仕草をすることがあります。
(嫌だな…)(逃げたいな…)と思いつつ、興奮してしまわないよう鼻の先を舐め、落ち着いてやり過ごそうとしているのです。
3.片手を上げたまま動かなくなる
犬が片手を上げたまま動かなくなる時は、警戒しているサインです。
聞きなれない音がした時、見知らぬ犬が向こうから歩いて来る時などがあります。
警戒して片手を上げるのは、身に危険が及ぶと判断した時にスッと逃げることができる体勢だからです。
飼い主が近づこうとした時にも片手を上げたまま動かなくなることがあります。
ジッと見つけて様子をうかがっています。(何か嫌なことをされるのでは…)と、警戒しているのです。
4.おしりをくっつけて座る
犬がおしりをくっつけて座る時は、相手を仲間だと認めて信頼しているというサインです。
家族の中でも特定の人にだけすることがあります。
十分な信頼関係が築けているということです。(この人とくっついていると安心♡)と感じています。
初対面の人に対してすることもあります。
犬は犬好きな人を見分けることができます。
そのため、「この人は安全だ」と判断することができれば、初対面の人でもおしりをくっつけて座ることがあります。
5.耳を倒して目を細める
犬が耳を倒して目を細める時は、嬉しくて喜んでいるサインです。
耳の向きは横であったり後ろであったりします。
ぴょこぴょことしきりに動かすのもポイントです。目を細めながら微笑んでいるようにも見えます。
嬉しい時は犬も自然と口角が上がります。そうすると、笑顔のように見えるのです。
6.マズルにシワを寄せて歯を見せる
犬がマズルにシワを寄せて歯を見せる時は、怒っているサインです。
他人なのであれば、それ以上は近づかない方がよいです。
手を差し出そうとしてもいけません。噛みついてしまう恐れがあります。
犬はいきなり攻撃をしません。
マズルにシワを寄せて歯を見せたり、唸り声を上げたりすることで威嚇します。
「これ以上はダメです」と伝えているのです。
7.しきりにぶるぶるする
犬がしきりにぶるぶるする時は、我慢しているサインです。
「ぶるぶるする」とは、シャンプーをした時や体が濡れた時のように身震いする仕草です。何かを取り払うような仕草ですよね。
我慢している何かをぶるぶるすることで取り払いたいのです。
例えば、動物病院の診察室から出た瞬間、ぶるぶるすることがあります。(やっと解放された~!)と感じているのです。
まとめ
愛犬の気持ちを理解するための超基本的な判断方法を7つ解説しました。
- しきりにあくびをする
- しきりに鼻の先を舐める
- 片手を上げたまま動かなくなる
- おしりをくっつけて座る
- 耳を倒して目を細める
- マズルにシワを寄せて歯を見せる
- しきりにぶるぶるする
犬種や性格に関わらず、ほとんどの犬に見られる仕草です。
愛犬の気持ちをいち早く知って理解することができる超基本的で簡単な判断方法です。
飼い主がすぐに判断して対応してくれることが分かると、犬も安心して過ごせるのではないかと思います。