犬の肉球ケアは必要?
「そもそも肉球ケアは必要なの?」と感じてしまうかもしれません。
でも、犬の肉球は床や地面に直接触れるパーツです。
もちろん、犬用の靴下やペットシューズで保護することもできます。
ですが、たいていはそのままの状態で歩かせますよね。
そのまま歩行するのが動物本来の姿であり、犬というものでもあります。
とはいえ、想像以上に犬の肉球は痛みやすい状況にさらされているのも確かです。
肉球は、犬が歩行するために大事な部分なので、ぜひ肉球ケアについて知ってください。
犬の肉球ケアを怠ると生じる3つのリスク
愛犬のぷにぷにした肉球を守るためには、日々のケアが重要になってきます。
では、肉球ケアを怠ると、いったい何が起きるのでしょうか?
ここでは、犬の肉球ケアを怠ると生じる3つのリスクをまとめました。
1.乾燥トラブルが起きる
肉球の1番の悩みといえば乾燥トラブルです。
人間と同じように、犬もケアを怠ると水分不足を起こしてカサカサ肌になってしまいます。
とくに寒い季節は乾燥が悪化しやすいので要注意です。
犬の肉球は人の皮膚より厚いですが、肌構造は人と同じです。
表面は角質に覆われ、その下は真皮・皮下組織で構成されています。
皮脂と汗で構成された肉球ですが、乾燥によって表皮がカサカサになると歩行に影響が出てしまいます。
アスファルトやコンクリートは砂地や草むらより表皮が削れやすく、とくに暑い夏の日は火傷を起こすことがあるので十分注意しなければなりません。
また、肉球の洗いすぎによる乾燥トラブルもよくあります。
2.肉球の硬化や角質化
犬の肉球が乾燥してしまったままケアを怠ってしまうと、カチカチに硬くなってしまいます。
肉球の硬化や角質化が進んでしまうと、まるで爪のような硬さになりひび割れなどの原因に。
雑菌が入りやすくなったり、出血を引き起こしやすいので硬化する前に手を打ちましょう。
とくに高齢犬は肌水分の保水率が低下しやすいため、より積極的な肉球ケアが重要です。
犬の肉球が異常に硬い場合は、「犬ジステンパーウイルス感染症」という病気の可能性も出てきます。
早期発見する意味でも、毎日のボディチェックは行って欲しいです。
3.あかぎれ
乾燥や硬化につながる話ですが、犬の肉球はあかぎれしてしまうことがあります。
あかぎれを起こすと出血したり、雑菌が入り化膿しやすい状況になるので要注意です。
犬の肉球は、1度トラブルが起こると、想像以上に完治まで時間を費やしてしまうもの。
体の体重を支えたり守ったりする部分だからこそ日常生活が困難になります。
また、犬の肉球には滑り止めの作用もあるので、滑りやすいフローリングの歩行もつらくなるでしょう。
犬の肉球をケアすることは全身を守る意味にもなります。ぜひ日々のケアを行ってください。
犬の肉球の正しいお手入れ方法
愛犬のボディチェックを行う際に、ぜひ肉球ケアも取り入れてください。
肉球ケアを続けることは、愛犬の歩行だけでなく健康を守ることにつながります。
肉球ケアの方法はさほど難しくはありません。
以下のやり方を参考に試してみてください。
蒸しタオルで足裏を拭く
お散歩から帰ったら、人肌程度に温めた蒸しタオルで犬の足裏全体を優しく拭きます。
蒸しタオルを使うことで、血行促進と肉球を柔らかくする効果を得ることができるのでぜひお試しください。
蒸しタオルは、硬く絞ったタオルを袋に入れて1分程度レンジで温めるだけで簡単に作ることができます。
除菌シートで拭く場合は必ず犬用を選び、ゴシゴシこすらないことが重要です。乾燥やトラブルを起こしている場合はおすすめできません。
肉球クリームを塗る
汚れを落としたら、犬用の肉球クリームをたっぷりと塗ります。
優しくマッサージしながら足裏全体とすき間までくまなく塗布します。
乾燥が気になる季節は、散歩前にも肉球クリームを塗って保護しましょう。
肉球が毛で覆われている場合は、バリカンで刈るとクリームが塗りやすくなります。
いつもより肉球が乾燥していると感じた場合は、犬用靴下を履かせることで保湿効果を促進させることができます。
ただし犬にストレスがかからない程度に行い、無理に履かせる必要はありません。
人間用のハンドクリームには香料や防腐剤などの添加物が入っているため、犬に使用するなら舐めても安全な無添加の犬用をお選びください。
まとめ
犬の肉球は、ケアを続けることで感触の良いぷにぷに感を保つことができます。
人間と同じく、肌乾燥があらゆるトラブルの原因になることをお伝えしました。
飼い主さんがお肌のお手入れをするように、犬の肉球もぜひ保護してあげてください。