食器のアレコレ
うちの子は鶏肉が好きだから。でも、たまにはお魚。寒い夜には少し温かいものを。と言った声を愛犬家の間ではよく耳にします。こうした食事への高い関心とともに、食器(フードボウル)にも、たくさんのバリエーションが生まれました。
素材、大きさ、高さ、厚さ、食台、形状、色柄。実に様々なメーカーから多くの種類が市場にあふれています。その中でわたしたち飼い主は選択をしなければならないのですが、愛犬の食器を選ぶ際、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。
その食器で大丈夫?~NG例3選~
よく分からないから、かわいい柄がついているのを買ったよ。こうした選び方を「リスキーなチョイスでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、それも良いのです。
つまり、愛犬が不自由を感じずに美味しく食事を食べられれば、食器選びはおおむね成功です。では、どんなものがNG例に当たるのでしょうか。
1.素材へのアレルギーがある
食事の後に口周りを気にして痒がる犬がいます。このような症状では食材の他、食器の素材が原因となりアレルギーを起こしている場合がありますから、注意が必要です。その素材としてよく知られているのは、プラスチックやステンレス(金属)。
しかし、プラスチックは軽量で割れにくいという便利さを持ち、ステンレスは丈夫な上に煮沸消毒もしやすいという衛生的に優れた素材でもあります。食器の素材にアレルギーが無いかどうかを確認しながら、好みのものをチョイスするのがいいですね。
2.高さ、深さが合っていない
大型犬や高齢の犬にとっては、食器の位置が低すぎると腰や首に負担がかかることもあります。高さは専用スタンドや食台で調整できますので、愛犬にちょうどいい高さをキープするのが理想です。
また、食器の深さについては犬の顔タイプによって、適した深さが変わります。例えば、ブルドッグやパグなどの短頭種は鼻先が短いため、平たい形状の方が食べやすいでしょう。反対に、ダックスフントなど鼻先の長い犬には、深さのある方が適しています。
3.安定していない
軽い食器は底が滑りやすく、安定しません。また、食台にしっかりと食器がはまっていないものも、食事中にグラグラ、カタカタと動くために安定しません。犬は基本的には食欲が強い生きものですから、食べものが動けば、取られまいとして必死に執着して追う行動をします。
こうしたことを繰り返すうちに、早食いの癖がついてしまったという犬もいます。底面がラバータイプで滑らないもの、また、食台を使う場合には、食器をはめ込む部分がしっかりとフィットする製品を選びましょう。
選び方のポイント
食器の選び方のポイントは、愛犬の今の状態に合っているかどうか。という部分に集約されます。それまでアレルギーが無かった犬でも、急に食器の素材に反応することはありますし、成長期には体高が高くなっていきますので食台のちょうどいい位置も変わります。
当然ながら、食器は劣化していく製品がほとんどですので、摩耗、亀裂、欠け、サビが見られます。買い替えることも考えると、そんなに高価なものはおすすめできません。
- 素材にアレルギーはないか
- 高さ、深さは適切か
- 安定しているか
- 衛生管理がしやすいか
- 割れにくいか
- 早食い防止機能は必要か
- 誤って犬が倒しても平気な価格か
まとめ
食事の内容へのこだわりと同じように、食器の選び方も丁寧にチョイスして、健やかに過ごしたいですね。
最後に小さなライフハックを一つご紹介します。犬の食器のヌメヌメ、気になりませんか?人用の食器洗剤では取れないこともあります。そんなときはクエン酸が効果的。食器を洗う際、スプレーボトルに水で溶かしたクエン酸を用意し、吹きかけてからすすぐと良いですよ。