犬と遊ばないことで起こる危険性5つ
1.ストレスが溜まる
もっとも大きな危険性は、ストレスが溜まってしまうことです。
犬にとって飼い主さんと遊ぶ時間は、何よりも大切で充実したもの。
それがなくなってしまうことで相当なストレスを抱えてしまいます。
また、犬はもともと狩猟本能をもつ動物です。
通常は散歩や遊びによって、本能的な欲求を満たしています。
しかし、遊ばないでいると欲求が解消されずストレスが溜まってしまうのです。
2.運動不足になる
犬と遊ばないでいると、体を動かさなくなるので運動不足になってしまいます。
犬にとって体を動かすことは、健康に生きていくためにもとても大切です。
子犬の場合は、遊ばないでいると体を十分に動かすことができず、筋力が弱いまま成長してしまいます。
老犬の場合は「無理させちゃダメだな」と思いがちですが、遊ばずに運動不足のままでいるとどんどん筋力が衰えてしまう危険性があるので注意が必要です。
3.社会性が身につかない
子犬の頃から遊ばないでいると、社会性が身につかない危険性もあります。
犬は遊びながら「どこまで力を出していいのか」「良いことと悪いことの区別」などを覚えていきます。
しかし、小さい頃に十分に遊んでいないと社会性が身につきません。
そのため、成犬になっても力の加減がわからずに怪我をさせてしまったり、コミュニケーションが上手くとれない可能性が高くなってしまいます。
4.信頼関係が築けない
犬と遊ばないことで、飼い主さんとの信頼関係が築けない危険性もあります。
先述のとおり、犬は遊びを通して社会性を身につけていきます。
十分に遊べなかった影響でコミュニケーションがとれていないと、信頼関係を築くのは難しいです。
また、関係性を築けていた場合でも遊ばなくなることで、飼い主さんとの信頼関係が壊れてしまう危険性もあります。
5.病気にかかるリスクが高まる
飼い主さんと遊ばないことでストレスが溜まると免疫力が低下し、最終的には病気にかかるリスクが高まってしまいます。
運動不足になり、肥満や生活習慣病になる危険性もあるので注意が必要です。
また、飼い主さんとのコミュニケーションが十分にとれていないことで寂しさや不安を感じ、分離不安症になってしまう可能性もあります。
元気がなさそうであったり問題行動が見られるときは、飼い主さんと遊べていないことでストレスや不安が溜まり、心身に影響が出ていることも考えられます。
いつもと様子が違うと感じたら、放置せずに獣医師に相談しましょう。
犬と遊ぶ頻度の目安
忙しい毎日を送っている飼い主さんは「長時間は遊んであげられない」と悩む方もいるでしょう。
しかし、犬はもともと1日の5〜10%程度しか他の犬と遊ばないと言われています。
動物行動学上は、1日に1時間ほど遊んであげれば十分です。
頻度としては数日おきに長時間遊ぶよりも、短い時間でも毎日遊ぶことをおすすめします。
おもちゃを使った遊び以外にも、1日2回、30分程度の散歩に連れていくことでストレスや運動不足の解消につながりますよ。
まとめ
犬にとって遊ぶことは、心身ともに健康に過ごしていくためにも重要なものです。
遊ばないでいると最悪の場合、病気になるリスクも高まります。
仕事や家事で忙しい日々の中でも、愛犬と遊ぶ時間はしっかりと確保するようにしてくださいね。