愛犬を落ち着かせる時に役立つ言葉
動物病院でそわそわと落ち着きがなくなってしまった時やインターホンが鳴って興奮してしまった時、愛犬を落ち着かせることができる魔法のような言葉があります。
「ジッとしてなさい」「落ち着きなさい」「おりこうさんにして」などの言葉では、なかなか落ち着いてくれるものではありません。
叱っても仕方がないので、ぜひ魔法のような役立つ言葉を利用してみてください。
1.「帰ったらおやつにしよう」
動物病院の待合室で落ち着きがなくなってしまった時は「お家に帰ったらおやつにしようか!」と言ってみましょう。
大好きな「おやつ」という言葉に反応し、少し落ち着いてくれることがあります。
「大丈夫だよ」「すぐ終わるからね」といった言葉をかけてしまいがちですが、実は犬の不安や緊張を煽ってしまいやすいです。
苦手な爪切りをされたり、大嫌いな注射を打たれたりした時に聞いたことのある言葉だからです。
診察や処置とは全く関係のない言葉をかけるのがポイントです。
2.「お荷物が届いたね」
インターホンの音に興奮して落ち着きがなくなってしまう時は、「お荷物が届いたね」「〇〇さん来たね」と言ってみましょう。
飼い主が笑顔で明るく楽しく言葉をかけるのが犬を落ち着かせるポイントです。
インターホンが鳴る度に吠える犬に対して「静かに!」「うるさい!」と言っていると、ますます吠えるようになってしまいます。
飼い主の荒げた声が犬の興奮をさらに煽ってしまいます。
インターホンの音や訪問者に対して興奮してしまいやすい犬には、常に冷静に落ち着いた言葉で話しかけるようにしましょう。
なんどか繰り返すうちに、興奮しにくくなります。
「うるさい!」よりも「お荷物届いたね♪」の方が、犬だって飼い主から言葉をかけられた時の気持ちが全く違うと思います。
3.「こんにちは」
お散歩中、他の人や犬とすれ違う時に興奮して落ち着きがなくなってしまう時は、「こんにちは」と、笑顔で明るく楽しく挨拶を交わしてみましょう。
「この人(犬)は警戒する必要がないんだ」ということを犬が理解できるようになります。
犬は警戒心や恐怖心から吠えてしまうことがほとんどだからです。
相手の犬の名前が分かっているのであれば、向こうに姿が見えた時に「〇〇ちゃんだ」と、知らせるように話しかけてもよいと思います。人の名前が分かっている場合も同じです。
4.「こっちにおいで」
何となく不安でそわそわしてしまった時、飼い主の「こっちにおいで」という言葉によって落ち着きを取り戻すことができます。
優しく抱きしめてあげたり、抱っこしたりして対応してあげてください。
不安で落ち着くことができない時、飼い主のそばにいることで安心することができます。
「待ってて」や「お利口さんにしててね」よりも「おいで」は犬にとって嬉しい言葉ですよね。
5.「〇〇ちゃん」
愛犬を落ち着かせてあげたい時は「〇〇ちゃん」と、名前を呼んであげてください。
優しく明るい声でそっとかけてあげるのがポイントです。
飼い主の声を聞くだけでも安心します。名前を呼ばれたことで「自分のことをちゃんと見ていてくれる」と安心することができます。
名前はその犬が最もかけられることの多い言葉です。
かけられた時に安心できる言葉であってほしいので、褒める時や落ち着かせたい時に呼ぶようにしましょう。
叱る時やイライラしている時に名前を呼んでしまうと、嫌な言葉になってしまうことがあるので注意しましょう。
まとめ
愛犬を落ち着かせる時に役立つ言葉を5つ解説しました。
- 「帰ったらおやつにしよう」
- 「お荷物が届いたね」
- 「こんにちは」
- 「こっちにおいで」
- 「〇〇ちゃん」
犬を落ち着かせる言葉を離す時の飼い主の声のトーンも重要です。
そしてなによりも、まずは飼い主が落ち着いて接するようにしましょう。