犬は飼い主が話している言葉の意味を「理解」している
日々の生活の中で「伝わった!」と感動することがありますか?
愛犬が自分の話している言葉の意味を理解していることに対して、普段はあまり特別には感じないかもしれません。いつの間にか当たり前になってしまっていますよね。
犬が飼い主の言葉を理解するということは、その言葉の意味を正しく受け入れるということです。そして、飼い主の気持ちを察するということです。
犬はどのようにして、飼い主が話している言葉の意味を理解することができるのでしょうか。
犬と上手く会話をするために必要なことなど解説してみたいと思います。
「言葉」+「イントネーション」から理解している
犬が「おりこうさん」という言葉の意味を理解するためには飼い主の「イントネーション」が重要です。
おりこうさんという言葉だけでは、その言葉の意味までは理解することができないためです。
- 「おりこうさん」と低い声でぶっきらぼうに言う
- 「おりこうさん」と高い声で明るく言う
後者のイントネーションで言った方が犬はその言葉を「よい言葉だ」「誉め言葉だ」と理解することができます。
ぶっきらぼうに言っても褒められているとは感じられないのです。
言葉と意味と気持ちは目からも伝わる
犬が「おりこうさん」という言葉の意味を理解するためには飼い主の「目線」が重要です。
アイコンタクトをしながら話しかけることで言葉と意味と気持ちを読み取ることができ、「自分に向けられたものなんだ」ということを理解します。
言葉と表情から伝わる
犬は飼い主の「言葉」を聞き、「表情」を見ることで意味や気持ちを理解することができます。
ジッと見つめてくる視線を感じたり、顔をグッと近くで覗かれたりしたことがあるのではないでしょうか。
話しかけられた時、言葉の意味は理解することができたものの、飼い主の気持ちまでは読み取ることができなかったのです。
表情を確認することで「今どんな気持ちでいるのだろうか」と読み取ろうとしたのです。
犬は飼い主が話している言葉の意味を「認識」している
犬は飼い主が話している言葉の意味を認識し、物事を見分けることができます。
例えば、「早くお散歩に行こう!」とおねだりした時、飼い主が「まだ時間じゃないよ」「後でね」と返したとしましょう。
その時、犬は飼い主の言葉・イントネーション・目線・表情などから意味を認識し、見分けることができます。
- ちょっと不機嫌な態度だったから大人しく待っていた方が良さそうだ
- しつこくおねだりしたら「仕方がないなぁ」と言いつつ機嫌良く連れて行ってくれそうだ
このような感じです。
飼い主の言葉の意味を認識し、その後に自分がどのような行動をするべきなのかを判断することができます。
同じ言葉でも飼い主のちょっとした言い方や表情の違いによって捉え方が変わるのです。
まとめ
犬は飼い主の話している言葉の意味を正しく理解し、気持ちを読み取ることができます。
そして、言葉の意味を正しく認識し、物事を見分けて判断し、行動することができます。
「おすわり」としつけられたから従っているのではなく、飼い主の気持ちや立場を察した上で行動しているんだ、ということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
犬に言葉の意味や自分の気持ちを理解してもらいたい時は、イントネーションに注意してみましょう。
高い声で明るく話しかけると伝わりやすいです。アイコンタクトも忘れずに笑顔で話しかけてみましょう。
どんなに知能の高い犬でも一度では理解できません。理解できるまで繰り返し教えてあげてください。
理解してもらえないことに腹を立てて叱らないようにしましょう。