『多頭飼いに向いていない犬』の特徴5選!解決する方法はあるの?

『多頭飼いに向いていない犬』の特徴5選!解決する方法はあるの?

愛犬を独りで留守番をさせる時間が長くて可哀想なので、新しい子をお迎えしたい。そう考える飼い主さんも多いようです。しかし、多頭飼いが必ずうまくいくとは限りません。先住犬が多頭飼いに向いているか否かが大きな鍵になります。まずは先住犬が多頭飼いに向いているかどうかをしっかりと見極めましょう。

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多頭飼いをする前によく考えておくべきこと

仲の良い犬たち

犬好きには憧れの多頭飼いですが、必ずしも楽しい事ばかりだとは限りません。

楽しみが増える分、大変なことも増えます。

複数頭の健康管理や複数頭を連れての災害時避難、近い将来の飼い主さんご自身の生活の変化など、考えるべきことはたくさんあります。

まずは、飼い主さんご自身がなぜ多頭飼いをしたいのかを考えてみてください。

そして、飼い主さんご自身の身に何が起きても、必ず愛犬達を含めて家族皆が幸せに暮らせるようにする覚悟があるのかもあわせて考えてみてください。

多頭飼いをすると決めたら、まずは先住犬の性格や現状を確認し、新しい子を迎え入れられるかどうかを見極めてください。

今回は、多頭飼いには向いていない犬の特徴をご紹介します。

1.攻撃的な性格である

喧嘩する犬

とても警戒心が強く、他の動物や人に対して攻撃的な犬は、多頭飼いには向いていません。

先住犬にとって、新参犬は自分の縄張りに侵入してきた不審者です。

威嚇したり吠えたり、また噛み付いたりしてもおかしくはないのです。

先住犬と新参犬がどうしても一緒に暮らせない場合、生活空間を分離し、顔を合わせないようにしなければならなくなる場合も。

また、先住犬もしくは新参犬のどちらかを手放さざるを得なくなるというケースも散見されます。

2.臆病な性格である

威嚇する犬

喧嘩はしないが他の動物と上手にふれあえない臆病な犬も、多頭飼いには不向きです。

先住犬にとっては今の飼い主さんとの暮らしが一番の幸せです。

そこに新参犬が入り込むと、家の中が落ち着けない居心地の悪い場所に変わってしまいます。

特に先住犬が小型犬で新参犬が大型犬のような体格差の激しい場合は、臆病な先住犬にとって気の休まらない地獄のような生活になってしまうと考えてあげましょう。

また恐怖から、先住犬が一転して攻撃的に変貌してしまう可能性もあります。

3.飼い主への依存度が高過ぎる

2頭の甘える犬

犬も嫉妬することが知られています。自分だけに向けられていた飼い主さんの愛情が、新参犬に向けられることを好みません。

元々飼い主さんへの依存度が高すぎる場合、より大きなストレスになり問題行動へとつながることも考えられます。

新参犬の存在が飼い主さんへの依存度を減らし、うまく犬同士で遊べるようになる場合もあります。

しかし、そうなるまでは根気よく2頭の仲を見守る必要があります。

4.何らかの問題行動がある

2頭の破壊者

先住犬に何らかの問題行動がある場合も、新参犬の受け入れは考え直した方が良いでしょう。

なぜなら、新参犬が先住犬を真似するからです。

例えば留守中の先住犬の破壊行動を真似して、留守中の被害が倍になるということもあり得ます。

もしかすると、友達を迎え入れることで先住犬の問題行動を緩和させよう、という思いがあるのかもしれません。

けれども、この場合は逆効果にもなりかねません。

まずは単独で先住犬の問題行動を解決することが最優先です。

5.すでに高齢である

老犬

先住犬がすでに高齢の場合、多頭飼いは悩ましい問題です。

年齢差による圧倒的な体力差のために、先住犬が疲れてしまうという問題があるのです。

しかし、逆に若い犬の存在や行動が高齢な先住犬への良い刺激になることもあります。

圧倒的な体力差を考慮した上で、先住犬と新参犬との相性を時間をかけたトライアルで見極めてから、受け入れるか否かを決定するのが良いでしょう。

解決する方法

犬の散歩

1.諦めることも大切

大原則として、先住犬と新参犬、そして飼い主さんご家族の皆が幸せに暮らせることが大切です。

先住犬が攻撃的、または攻撃に転ずるほど臆病な性格の場合は、多頭飼いを諦めるのも飼い主さんの責任です。

また前述の通り、新参犬が先住犬の問題行動を治す手段にはなりません。

まず単独で先住犬の問題を解決してから多頭飼いを検討しましょう。

2.シニア犬にとって若い犬が良い刺激になることも

お互いの相性が良ければ、若い新参犬がシニアの先住犬の良い刺激になるケースもあります。

体力の差が激しいため、新参犬がやんちゃな時期はある程度隔離するなどの工夫は必要です。

一般的に、多頭飼いの理想的な年齢差は3〜4歳といわれています。

3.基本は先住犬を優先すること

飼い主と2匹の犬

多頭飼いを成功させる秘訣は、先住犬を優先することです。

飼い主さんの愛情が変わらずに先住犬に向けられていることを示せば、先住犬との信頼関係を維持でき、新参犬にも飼い主さんと先住犬の関係を理解させられます。

うまくいけば、先住犬が新参犬の面倒を見たりしつけたりしてくれる場合もあります。

4.トライアル期間をしっかりと確保すること

いきなり一緒に暮らし始めるのではなく、できるだけトライアル期間を長く確保しましょう。

そうすれば、先住犬と新参犬との相性をしっかりと見極められます。

なお、後から迎え入れる新参犬が先住犬と同じ犬種だと、比較的うまくいくことが多いようです。

まとめ

仲良く遊ぶ犬

「1匹も2匹も育てるのは同じ」だと思われる飼い主さんもおられるかもしれません。

しかし実際には、費用も手間も責任も倍以上になる可能性があります。

ご自身の身に何かある、災害に見舞われるなど、あらゆる可能性を考えましょう。

また新参犬を迎え入れる経緯に関わりなく、先住犬への愛情はそのままに、新しい子を迎えてあげましょう。

それが、先住犬にとっても新参犬にとっても幸せな暮らしの基盤になります。

成功すれば、多頭飼いは皆の生活を豊かにしてくれます。

愛犬を亡くした時にもペットロスを軽減してくれる大きな力になります。

しっかりと準備をした上で、新しい子を迎え入れられるようにしてあげましょう。

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