犬の命を守るためにやるべき『7つの対策』 災害時への備えは今すぐにでも準備を

犬の命を守るためにやるべき『7つの対策』 災害時への備えは今すぐにでも準備を

万が一の災害時にために、愛犬家として正しい避難知識を持つことや、防災グッズの準備をすることが求められています。この記事でご紹介する犬の命を守るためにやるべき7つの対策を参考に、ぜひ準備を始めてみてください。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬の命を守るためにやるべき7つの対策

飼い主に寄り添う犬

各地で地震や洪水や津波など、大きな災害が起こるたびに「犬と避難するには?」「何を備えるべきなのか」と考えさせられるものですね。

避難所で犬と一緒に過ごせるのか、避難生活が続いた時はどうやって犬を守ることができるのでしょうか?

人間と犬が共に避難をすることは簡単ではありません。準備を行うことで愛犬の命を守ることができる可能性があります。

ここでまとめた「犬の命を守るためにやるべき7つの対策」をぜひ参考にし、今日からできる準備をはじめてみましょう。

1.避難場所を確認する

ペットを飼う人の正しい避難方法は、東日本大震災の教訓から「人とペットの災害対策ガイドライン」が発表されています。

基本的に、避難する際は飼い主とペットは一緒に避難することになり、これを「同行避難」と呼びます。

ただし、同行避難は避難所までペットと同伴するという意味合いが強く、飼い主とペットが同室で避難できることは少ないです。

避難所でも飼い主が飼育することを「同伴避難」と呼ぶこともあり、自治体によって対応が異なります。

いずれもキャリーバッグまたはケージに入れること、首輪の装着とリードの使用、犬の身元を明らかにする迷子札やマイクロチップの装着などの必須事項が各自治体から発表されています。

まずはお住いの自治体のハザードマップを確認し、実際に犬と一緒に避難訓練を行い避難ルートを覚えましょう。

実際の災害時を想定することで、準備すべき持ち物や犬へのしつけの問題などが明確に浮き彫りになります。

2.災害時のためのしつけ

車に乗り込む犬

災害時は何が起きるかわかりません。

普段から「まて」「おいで」の基本的なしつけを身に着けておくことで、暴れたり逃げ回ったりする行動を制御できます。

パニック状態の中で犬をケージに入れることは大変難しく、犬を確保できないまま飼い主だけ避難しなければならない状況も実際に起きています。

どんな状況でも犬をケージに入れること、無駄吠えや飛びつきのような問題行動を制止させることが理想的です。

避難所生活は想像以上に大変なので、どんな人でもストレスを抱えます。

ペットの社会性が問われやすい環境でもあるため、日頃から基本的なしつけと飼育マナーを身に着けておきましょう。

3.防災グッズの準備

人間用の防災グッズと共に、犬のための備蓄も準備しましょう。

  • 最低5日分の食料(フード、水)
  • 食器
  • 首輪とリード
  • クレートやケージ
  • ペットシーツ、ふんの処理袋
  • バスタオル
  • ガムテープ
  • ビニールシート
  • 犬用おもちゃ

以上が災害にのために準備しておきたいグッズです。

持病のある犬は薬も準備しておきます。

薬は処方箋のコピーをジッパーバッグに入れておき、常備薬は常に余裕をもって処方してもらいましょう。

4.迷子札とマイクロチップの装着

犬のマイクロチップ

万が一愛犬が迷子になってしまった時のために、迷子札だけでなくマイクロチップの装着も推奨されています。

もしものために、飼い主の連絡先を記載しておきましょう。

避難時は愛犬を誰かに預ける可能性があるため、ワクチン接種歴や治療歴などをメモをしておくと重宝されます。

5.「ペットのための救助依頼用ステッカー」を貼る

「ペットのための救助依頼用ステッカー」とは、飼い主が外出中に家が被災した際にペットがいることを知らせるためのものです。

「レスキューペットシール」という名前で販売されているので、「犬が1匹います」と書き込みの上、玄関先など目立つ場所に貼っておきましょう。

6.万が一の際の預け先の確保

犬を抱く女性

避難生活ではさまざまなトラブルがあり、ペットと人が混在する場合は特に注意が必要です。

ペットが苦手な人から苦情を寄せられることも多く、飼い主にとって居心地の良い場所ではない可能性も出てきます。

ペットも慣れない環境からストレスを感じてしまい、排泄を失敗したり、食欲が低下してしまったりすることも多いです。

そんな時のために、万が一の時にペットを預かってくれる人を確保しておきましょう。

サイズに大きな犬や、子犬や高齢犬ほど避難生活は厳しくなります。ぜひ早めに信頼できる方を探しておいてください。

7.定期的な健康診断やワクチン接種

いつ起こるか想定できない災害のために今できることといえば、犬の健康管理です。

災害時に病気を発症してしまうと命に関わってしまうため、できる限り定期的に健康診断を受けておくことが大切です。

避難生活や預け先でも安心して過ごせるように、ワクチン接種も受けておきたいですね。

もし病気が見つかれば、薬も備えておく必要があります。

まとめ

災害時の犬と人

万が一の災害時に犬を守るには、飼い主さんの早め早めの行動が重要となります。

飼い主さんと犬の防災グッズを合わせて準備することは大変ですが、もしもの場合に後悔しないためには大切なことです。

ぜひ自治体のハザードマップを今一度確認を行い、避難所でのペットの過ごし方もチェックしてください。

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