犬同士がケンカしている時にする行動
犬同士の遊びって意外と危なっかしいですよね。子犬や若い犬の遊びは激しく、ケンカのように見えてしまうこともあります。
唸り声をあげることもありますし、噛みつくような仕草をすることもあります。もみくちゃになりながら取っ組み合いをすることもあります。
ケンカと遊びを見極めるのって難しいですが、重要なことです。
中型犬以上になると、ケンカを止めるのには飼い主の体力が必要です。
犬同士がケンカしている時にする行動を知り、遊びがケンカに発展する前に止めに入れるように準備しておきましょう。
1.相手を押さえ込む
犬同士がケンカをしている時、強い犬が弱い犬を押さえ込むことがあります。
首元に咬みついたり、覆いかぶさって体重をかけたり、相手が身動きできないようにします。
これがケンカではなくプロレスごっこのような遊びなのであれば、首元に咬みついてもすぐに放します。
相手がキャンッ!と痛がるような声を出すことがありますが、噛む強さはほとんどありません。甘噛み程度です。
相手を押さえ込んで身動きできないようにすることもありますが、パッとすぐに離れます。
そして、どちらか一方ではなく、お互いに同じ行動をします。
小型犬が大型犬に覆いかぶさるように遊んでいる姿は可愛いですよね。遊びだからできる行動です。
2.皮膚に咬みついて振り回す
犬同士がケンカをしている時、相手の皮膚に咬みついて放さず、首をブンブンと横に振って回すような行動をすることがあります。
相手がどんなに悲鳴をあげようと決して放そうとはしません。
噛む力が強ければ、皮膚が裂けてしまうこともあります。相手が大怪我を負っても決してやめようとしません。
自分が襲い返されないよう、致命傷を負わせようと考えているのかもしれません。
3.飼い主にも襲い掛かる
犬同士がケンカをしている時、犬はかなり興奮した状態にあります。止めようとする飼い主にまで襲い掛かることがあります。
ドッグランなどの人や犬が集まる場所であれば、ケンカをしていた犬同士だけではなく、他の人や犬にまで被害が及ぶ恐れがあります。
犬同士のケンカを止めようとした飼い主同士が大怪我を負ってしまうケースは意外と多く、手を嚙みつかれやすいです。
4.無駄な行動をしない
犬同士がケンカをしている時、無駄な行動を一切しなくなります。
遊びであれば、もみくちゃになったかと思うと猛ダッシュで追いかけっこが始まったり、呼吸を整えるかのように立ち止まって見つめ合ったりします。
見つめ合っている時、「ちょっと休もうか…」と、会話しているのかもしれません。
その場でもみくちゃになり合っている時は、お互いに咬みついて放さないでいる可能性があります。
引き離すのもなかなか大変なことですし、飼い主にも危険が及ぶ可能性が高いです。
5.声を出さなくなる
犬がケンカをしている時、本気になればなるほど声を出さなくなります。
唸り声をあげたり、吠えたり、甲高く鳴いたりするうちはまだ遊びの範囲である可能性があります。
相手が痛みを訴えたり降参の意味で声をあげたりした時には、飼い主が引き離してあげなければなりません。
意識を失って声を出せない状況にまで発展している可能性も考えられるからです。
まとめ
犬同士がケンカしている時にする行動を5つ解説しました。
- 相手を押さえ込む
- 皮膚に咬みついて振り回す
- 飼い主にも襲い掛かる
- 無駄な行動をしない
- 声を出さなくなる
犬同士のケンカを実際に目撃すると、本当に恐ろしいです。
愛犬が加害者になったらと思うことも、被害者になったらと思うことも恐ろしいです。
飼い主は必ず、犬同士の遊びとケンカの違いを見極められなければならないと思います。