犬が飼い主をからかうことはあるの?
今回は犬が飼い主をからかっている時に見せるサインを紹介していきますが、そもそも犬が飼い主をからかうことはあるのでしょうか。
犬はとても感情表現豊かな動物であり、長年人間と共存してきた歴史を持つ動物でもあります。そのため人間の行動をよく観察し、その行動が遺伝的に組み込まれているのではと考えられる研究も発表されています。
犬が飼い主をからかうことはごく稀ではありますが、実際に「からかわれているかも」「遊ばれてる?」と思えるような行動を起こされる飼い主もちらほら見受けられます。
賢い動物でもあるため、飼い主にかまってほしい、遊んでもらうにはどうすればいいのかなどを考えている犬は多く、その延長線上として「からかう」という行為に発展している可能性はあります。
犬が飼い主をからかっている時の『3つのサイン』
では、犬が飼い主をからかっている時にどのような仕草や行動、態度を見せているのでしょうか。ここでは実際によく見られる犬が飼い主をからかっている時の事例をいくつかご紹介します。
1.甘噛みをする
まだしつけが行き届いていない子犬の場合、甘噛みをすることで飼い主をからかい、気を引こうとする犬は多くいます。
本気で噛むのではなく、軽く口が手に触れる程度の力で噛んでくるため、飼い主も愛犬の可愛さから「もう!」と軽く叱る程度で済ませてしまっていることが多いです。そのため、子犬も「かまってもらえた!」と喜び勘違いしてしまっている可能性があります。
甘噛みはそのまま放っておくと、成犬になった時に噛みぐせがついてしまい、問題行動へと発展します。子犬のうちに噛む行為がダメなことだと学習させておきましょう。
2.飼い主が取ろうとしたものを素早く掻っ攫う
飼い主が床に落ちている物を取ろうとした時、あるいは靴下を履こうと靴下を取ろうとした時に、すかさずやってきて取ろうとした物を掻っ攫っていく…という行動も、からかい行動の1つである可能性があります。
中には「これは僕のものだ!」と所有権を主張している犬もいますが、多くの場合「かまってほしい」「遊んでほしい」という気持ちの延長線上で、飼い主をからかっています。
あまりにも頻繁にこのような行動が起こる場合、飼い主のことを軽視するようになっている恐れもあるため、きちんと「ダメ」と叱り、別のタイミングでおもちゃを使った遊びをしてあげるようにしましょう。
3.呼ばれてもあえて無視するなど冷たい態度を見せる
「絶対聞こえているはずなのに、なぜか無視している」という態度を見せることはありませんか。このようにあえて冷たい態度をとる場合、いくつか理由が考えられますが、そのうちの1つにからかっている可能性が挙げられます。
なぜからかい行為として、あえて無視をしているのかは謎ですが、いつも呼ばれてすぐに振り返っている犬が「もし反応しなかったらどうなるのだろう」という好奇心から、このような行動に出ている可能性は高いでしょう。
他にも呼ばれて反応しない場合、「今は1人の時間を楽しみたい」と考えていたり、「さっきまでかまってくれなかったくせに!」と拗ねていたりすることもあります。
からかわれている!?飼い主はどう対応するべき?
もしも上記で紹介したような「からかわれている!?」と疑われる態度を見せられた場合、飼い主はどのように対応するべきなのでしょうか。そのまま放置していいのか、しっかりしつけをした方が良いのか迷いますよね。
基本的には、その後の問題行動に発展するような行動(甘噛みや飼い主のものをいたずらする、唸るなど)は、しっかり「ダメ」と叱った上でしばらく距離を置いて様子を見ましょう。「からかってもかまってもらえない」とわかれば、やめる子が大半です。
しかし、「ダメ」と叱って終わりにするのではなく、他のタイミングでしっかり向き合い、おもちゃを使って遊んだり、スキンシップをしたりすることを忘れないでください。
犬が飼い主をからかう理由は、大半が「かまってほしいから」です。その欲求を満たしてあげることができれば、からかい行為も自然となくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が飼い主をからかうことは、ごく稀です。しかし、中には好奇心や「かまってほしい」という気持ちを伝えるために、からかい行為を見せる犬もいます。今回紹介したように問題行動につながりそうな態度は叱り、別の時間にコミュニケーションを十分にとりましょう。