犬の期待を裏切ってしまうNG行為
1.ボールを投げるふりをし続ける
(ボールで遊んでもらえる!)と期待している犬に対して、投げるふりをし続けると「裏切られた…」とショックを受けてしまうことがあります。
一度や二度であればお互いに楽しいかもしれませんが、いつまでもボールを投げてもらえないと犬はその遊びに飽きてしまいます。
どうせ投げてもらえないからと、ボールを追いかけなくなってしまうことがあります。
犬がひとつのことに集中していられる時間はわずか5分程度であるとされています。
次々に新しい展開が待っている方が、犬にとって刺激的で楽しい遊びになります。
2.おやつがどちらの手にも入っていない
犬におやつを見せて手のひらに握り「どっちだ!?」と言いながらどちらの手にも入っていないという遊びは、犬の期待を確実に裏切ってしまうNG行為です。
犬の動体視力や嗅覚を刺激することができる遊びですが、おやつがどちらの手にも入っていないのでは犬の本能は満たされません。
それどころか不満やストレスの原因になってしまいます。
「おやつをもらうぞ!」と高まる期待を裏切ってしまっては、飼い主としての信頼も失われてしまうでしょう。
おやつがどちらの手に入っているのか当てることができたら、必ず食べさせてあげてください。
3.お散歩だと思っていたら病院やトリミングに連れて行かれた
病院やトリミングなど犬が苦手な場所へ連れて行かなければならない時、「お散歩に行こう!」「ドッグランに行こう!」と騙す飼い主は多いものです。
「キャリーバッグに入りたくなくて逃げ回るから。」「車の中で大騒ぎするから。」
騙す理由は様々ですが、病院やトリミングサロンに到着した時、もっと暴れたり騒いだりする可能性があります。
あまりにも興奮しすぎてチアノーゼを起こしてしまう犬もいるほどです。
初めから正直に「病院に行かなければならないよ」と伝えた方が、犬も素直に受け入れてくれることがあります。
本当や病院やトリミングなのに「お散歩」と騙すよりも、「ご褒美におやつ食べようね」と期待させた方が犬を傷つけずに済むのではないでしょうか。
4.「おいで~♡」と呼んでおいて無視する
呼ばれてやって来た犬を無視するのは期待を裏切ってしまうNG行為です。
嬉しそうにやって来た犬の態度や仕草や行動を見て、面白がっているのかもしれませんが、無視をされた犬はそれを面白いとは感じません。
初めは(呼ばれた気がしたんだけど…おかしいな)程度で済むかもしれません。
しかし、何度も繰り返されると(裏切られた…)とショックを受けてしまうことがあります。
飼い主に遊んでもらえたり構ってもらえたりすると、犬は期待してやって来ます。お散歩やおやつを期待することもあります。
何を期待するわけでもないけれど、大好きな飼い主に呼ばれたから行かなければ!と思う犬もいます。
そんな犬の素直で純粋な気持ちを騙して裏切るような行為はやめましょう。
人も犬も無視をされることは悲しいことです。
期待を裏切られた犬に考えられる悪影響
何度も期待を裏切られてしまうと、(また騙されるのではないか?)と、飼い主や人を信じられなくなってしまうことがあります。
常に飼い主の様子をうかがい、(本当かな?)(信じてもいいかな?)(警戒した方がいいかもしれない)と考えるようになってしまうことがあります。
当然、飼い主と愛犬との関係性も少しずつ変化してくるのではないかと考えられます。
飼い主を信じることができない犬は不安や恐怖に怯えなければならず、心の健康を害してしまう恐れがあります。
まとめ
犬の期待を裏切ってしまうNG行為を4つ解説しました。
- ボールを投げるふりをし続ける
- おやつがどちらの手にも入っていない
- お散歩だと思っていたら病院やトリミングに連れて行かれた
- 「おいで~♡」と呼んでおいて無視する
応えてあげることができないのであれば最初から犬を期待させてはいけません。
一度失った信頼を取り戻すのは、不可能に近いことです。
愛犬の期待を裏切るような行為は、二度としないようにしましょう。