1.シャンプーや歯みがきをする
愛犬のにおいが気になったら、まずはそのにおいの原因がどこにあるかを探ってみてください。
体全体の皮膚がにおっているのか、口臭なのか、お尻付近のにおいなのか、原因によってするべきお手入れが変わります。
まず体全体のにおいが気になる場合は、やはりシャンプーをすることが効果的です。
犬の皮膚には汚れや古い皮脂などが残っているだけでなく、そこに雑菌が繁殖してにおいが発生することがあります。
その場合は、シャンプーで汚れやにおいの原因を洗い流すことでにおいを除去することができます。
しかし、犬の薄くデリケートな皮膚にとってシャンプーは大きな負担をかけるものなので、基本的には月に1回程度が望ましいと考えられています。
そのため、においが気になった場合でも、頻繁にシャンプーをするわけにはいきません。
シャンプーをしたばかりでにおいが気になる場合は、ブラッシングをしてから被毛の表面を濡れタオルで軽く拭くようにするのがおすすめです。
また、食後には口まわりを、排泄後にはお尻まわりを軽く拭いてあげるなど、汚れやすい部分をケアしておくとにおいの予防になります。
2.食事やおやつの内容を見直す
犬の体臭は、表面的に付着している汚れや雑菌だけでなく、体の内側から漂うものもあります。
そのにおいの原因には食べ物が影響していることが多く、食事やおやつの内容を変えたところ体臭にも変化があったという事例は数多くあります。
とくに、安価なドッグフードを食べている場合、古い油やにおい付けのための香料、着色料などを使用していることもあり、それが体臭の原因になることがあります。
食いつきをよくするために、犬が好むにおいをつけているドッグフードは少なくありませんが、それらのにおいは体臭や便臭の原因にもなるので注意しましょう。
できるだけ添加物や古い油脂類が使われていないナチュラルフードを与えたり、おやつには茹でた野菜や手作りのものを与えたりすることをおすすめします。
3.犬のベッドやクッションをこまめに洗う
犬のベッドやクッションは、長い時間犬が乗っている分、においや汚れが付着しやすいものです。
ただ寝ているだけでも体臭は残りますし、犬によってはクッションを噛むことで口内の汚れがそちらに残ってしまうこともあります。
また、排泄後すぐにクッションに乗ることで、微量の尿や便がついてしまうこともめずらしいことではありません。
このようなことから、ベッドやクッションなどの布類には、目に見えないような汚れが大量に残っている可能性があります。
そのため、こまめに洗ったり日光に当てて干したりしてお手入れをするといいでしょう。
4.病気の可能性を探る
犬の体臭があまりにも強い場合や、いつもとは違うにおいがする場合は、体に何らかのトラブルが起きている可能性も考えられます。
皮膚からにおいがする場合は、カビの一種であるマラセチアなどが皮膚で増殖していることもありますし、どこかから膿が出ているということもあります。
また、口臭がきつくなった場合は、歯周病にかかっていることが考えられます。
歯周病にかかっている犬は非常に多いので、こまめな歯のお手入れを怠らないようにし、口腔内の状態が悪くなったら動物病院で相談するようにしましょう。
口臭やおならのにおいがいつも以上に気になる場合は、消化器官でトラブルが起きていることも考えられます。
消化不良を起こしていたり、排泄異常が起きていたりすることで、胃腸内で悪臭が発生することがあるのです。
まとめ
犬はこまめにお風呂に入るわけではないので、どうしても体臭が強くなる傾向があります。
しかし、食べるものに気をつけて定期的なお手入れを行えば、それほど強烈なにおいにはならないはずです。
もしも、強い体臭や口臭が気になっている場合は、お手入れをきちんと行いましょう。
それでも改善されないのであれば、愛犬の体にトラブルが起きていないか今一度確認することをおすすめします。