犬はお散歩コースを覚えるの?
犬は記憶することが苦手だと言われており、現に数秒前に注意したことなどすっかり忘れてしまうような行動を見せますよね。
しかし、毎日同じお散歩コースを通る中で「犬なりに覚えているのでは?」と思わせる瞬間に立ち会った飼い主さんは多いはず。
たとえば、教えていないのに犬が家がある方角へ誘導し始めたり、途中ではぐれてしまった犬が家で待っていたり、といった「道を覚えていたの?」と思わせる瞬間です。
科学的根拠はなくても、犬は嗅覚や視覚から道の情報を身に着け、帰巣本能の働きから家に向かうことができると考えられています。
犬のお散歩は同じルートを通るべきか
では、犬のお散歩は同じルートを通るべきか、違うルートを通るべきか?について考えていきます。
結論からいえば、犬のお散歩は変化をつける方がおすすめです。
その理由は、同じルートを通るよりも、別のルートを選ぶことで次のようなメリットが得られるからです。
ストレス発散
家の中や庭先で過ごす犬にとって、お散歩は数少ない楽しみのひとつです。
お散歩が大好きな犬であれば、外に出る時間を待ち遠しくしているでしょう。
そこで、昨日とは違う散歩コースへ行くことで、より刺激的な体験をさせてあげられます。
何より飼い主さん自身も、毎日同じお散歩コースでは飽きてしまいますよね。
それは犬も同じです。同じ道を歩き続けるよりも、違う匂いや違う景色があるルートを通ることでストレス発散につながります。
認知症予防
犬のお散歩は毎回違うルートを通ることで脳の活性化につながり、認知症予防の効果も期待できます。
毎回同じお散歩コースを通ると好奇心を掻き立てる物が減ってしまい、やがて犬もマンネリ化を感じてしまいます。
同じ時間に同じ散歩コースを歩くよりも、いつも違う時間に違うルートを選ぶ方が楽しい気分が倍増に。
犬の五感を刺激するルートをぜひ模索してみてください。
縄張り意識を持たせない効果
実は、同じお散歩コースばかり歩いていると犬に縄張り意識を持たせてしまいます。
自分のテリトリーだと覚えてしまうと、ほかの犬や人がいるだけで警戒してしまったり、犬が主導権を持ってしまったりするなど、あまり良くない傾向になる可能性が出てきます。
興奮しやすくなるとリードを引っ張りやすくなるので、やはりお散歩コースは適度に変化を持たせた方がいいでしょう。
散歩コースを変える際の工夫と注意点
毎回お散歩に変化を付けるのはちょっと大変かもしれません。
でも、いつものお散歩コースを反対周りに進むだけでも大きな変化になります。
3ルート程度を確保しておけば、さほど苦にならずお散歩に変化をつけることができますよ。
より楽しく刺激的なお散歩にするには、次の注意点もぜひ押さえておいてください。
- 時間も変化させる
- 無理やり連れて行かない
お散歩はルートだけでなく、出かける時間も一定にしない方が良いです。
同じ時間に出ると犬が覚えてしまい、飼い主さんが主導権を握りにくくなります。
それよりも、飼い主さん側から「お散歩に行こう」と突然誘った方がとても刺激的で、上手くリードできます。
それと、違う道へ行く際には無理のない範囲で行くようにしましょう。
とくに新しい道やエリアは、少しづつ開拓するといいですね。
飼い主さんの時間に余裕がある時は、愛犬と冒険をする気分で楽しんでみてください。
まとめ
愛犬とのお散歩にマンネリを覚えている方は、ぜひルート変更を検討しましょう。
いつもと違う道を愛犬と歩く時間は、飼い主さんにとっても楽しいひと時になりますよ。
飼い主さん自身のウォーキングを兼ねて、ぜひ健康的な日々を送ってください。