️1.成長したから
幼い頃は甘えん坊でも物心ついて大きくなると、自立していくのは人間もわんこも同じです。
あなたの愛犬が甘えなくなったのがパピー期と成犬期のはざまの頃だったなら、それは成長の証です。飼い主さんベッタリだった甘えん坊に自我が芽生え、成犬として自立していこうとしているのです。
飼い主さんとしては甘えてもらえなくなるのは寂しく感じるかもしれませんが、それも愛犬がしっかり大人の階段を登っている証拠。頼もしくなった背中を見守りながら、新しい距離感での暮らしを楽しみましょう。
️2.飼い主さんとの信頼関係ができたから
飼い主さんの後をずっとついて来たり、飼い主さんの姿が見えなくなると鳴いてしまったりといった甘え行動は、「もしかしたら飼い主さんがいなくなっちゃうかも?!」「飼い主さんに守ってもらわないと生きていけないのにどうしよう!」という不安から来ている行動です。
すなわち裏を返せば「飼い主さんは絶対に自分を見放したりしない」という確証がまだ持てておらず、信頼関係が完璧には築かれていないということなのです。
ところが飼い主さんとの絆が確固たるものになると、わんこに「飼い主さんなら心配しなくても大丈夫」という安心感と余裕が生まれるため、以前はどの甘え行動はなくなっていくのです。
ちょっと物足りないかもしれませんが、それだけ信頼されたということを喜ぶべきですよ。
️3.信頼関係にヒビが入ったから
一方、全く逆で信頼関係にヒビが入ってしまったがために、甘えてくれなくなったというパターンも皆無ではありません。
飼い主さんに甘えたときに叱られた、邪険に扱われた、無視されたなどのネガティブな反応がトラウマとして残って「飼い主さんに甘えてもムダ」と考えるようになってしまったり、最悪の場合には「飼い主さんは怖い。信頼できない」とさえ感じてしまうこともあるのです。
一度失った信頼を取り戻すのが難しいのは、人間相手でもわんこ相手でも同じこと。むしろ言葉での弁明ができない分、わんこ相手の方がより至難を極めるかもしれません。
もちろん甘えてきた時にどうしても対応できない場合というのはあるでしょう。ですがその場は「ごめんね」とそっと制止するに留めて、代わりに余裕があるとき、甘えさせてあげられなかった分を取り返すようにしたいものです。
️4.怪我や病気で弱っているから
それまで甘えん坊だったわんこが急にそっけなくなったとき、注意したいのはその原因が体の不調である場合があることです。怪我や病気で体が痛かったり弱っていたりすると、わんこは他者との接触を避けたがるようになります。
触られると体が痛むためにスキンシップを回避しようとしているのはもちろん、野生で暮らしていた本能から、弱っていて無防備な自分の姿を他者に晒したくないと考えるからです。一昔前に「犬は自分の死期を悟ると姿を消す」と言われていたのはこのためです。
わんこは基本的に痛みに強い動物なので、目に見えて弱っているときには痛みが相当ひどいか病気が重篤になっている可能性があります。甘えなくなっただけでなく、食欲や元気がないといった症状も見られる場合には動物病院を受診しましょう。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?愛犬が甘えてくれないと飼い主さんは寂しくなってしまうかもしれませんが、そこにもさまざまな理由があります。対処が必要なものにはしっかり対処し、また愛犬が無防備に甘えてきてくれたら存分に可愛がってあげたいですね。