犬を飼う行為は生活を大きく変えることになる
コロナ渦でおうち時間が長くなったことも影響し、最近は「可愛いから犬を飼いたい」という声をよく耳にします。
しかし、実際に犬を迎えるとなると、自分の生活スタイルを大きく変えなければならないほど、配慮が必要になったりやらなければいけないことが増えていきます。
したがって犬を飼うという行為は、誰にでも適しているわけではありません。中には犬を飼うことで、犬を飼う前よりも不幸せになってしまう人もいることを忘れてはいけません。
『犬を飼っても幸せになれない人』の特徴5選
では、『犬を飼っても幸せになれない人』はどのような特徴を持っているのでしょうか。これから犬を迎えようと考えている人は、今一度、以下の項目に自分が当てはまっていないか、それを乗り越えられるか考えてみましょう。
1.今現在時間に余裕がない人
今現在、自分のやりたいことや仕事、交友関係などでなかなか時間に余裕が持てないという人はいませんか。時間に余裕がない人が犬を飼ってしまうと、さらに時間が足りなくなり疲労やストレスが溜まる恐れがあります。
また、時間に余裕がないと人はイライラしがちになります。そのイライラを感情的に犬にぶつけてしまうのは虐待に進む恐れがあるので、様々な面から見ても時間に余裕のない人は迎え入れるのは考え直した方が良いでしょう。
2.自分の自由な時間が多めに必要な人
時間には余裕があるものの、自分の自由な時間を重視する人もあまり犬を飼うのは向いていないと言えます。
例えば、旅行好きな人が犬を飼うと一緒に連れて行くか、あるいは好きな旅行を諦めなければいけなくなります。愛犬と一緒に旅行を楽しむことができる人ならば良いですが、自分の自由な時間を旅行に充てている場合は、これがストレスになると考えられます。
他にも仕事以外にもお出かけする頻度が高く、あまり家にいることができなかったり、家にいても自分の自由な時間は自分だけで楽しみたいと思うようであれば、犬との共同生活はあまり向いているとは言えないでしょう。
3.結果を早く求めてしまいがちな人
結果を早く求めがちな人も犬を飼ってもストレスが溜まるだけになる可能性が高いです。犬は基本的にあらゆるしつけやトレーニングが必要になります。しかし、言葉を話せない理解できない犬に教えることは簡単なことではありません。
犬の性格ややる気、理解力などによって大きく異なるため、1週間程で学習できる項目もあれば、3〜4ヶ月かかってもなかなか覚えられないという例も数多くあります。
結果を早く求めがちな人は、こうした犬の学習スピードにイライラしてしまう傾向が強いので、犬を飼っても幸せになれない可能性が高いのです。
4.金銭的に余裕がない人
現在、金銭的に余裕がない人は犬を飼うことを一旦諦めてください。犬を家族として迎え入れる場合、多くのお金が必要になります。
初期費用として、畜犬登録代や予防接種代、犬が生活する上で欠かせない犬用アイテムを買い揃える必要があります。さらに毎月ペット保険代やドッグフード代、犬の日用品、トリミングサロン代など様々な費用がかかります。
また、愛犬が怪我や病気、体調不良になった際には高額な医療費が発生することも珍しくありません。毎年健康診断を推奨されているので、健康診断にかかる料金も必要と考えると、犬を飼うことで発生する生涯費用は150〜200万円ほどと言われています。
5.自分の生活圏内が汚れることに耐えられない
意外と見落としがちな点として、犬を飼うことで家の中が汚れることをどれくらい許容できるか、というポイントがあります。
綺麗好きな人にとって、犬の抜け毛が落ちていることや排泄を間違った場所でしてしまうこと、家具をかじられたりゴミ箱を漁られたりといったトラブルは「耐えられない」と考える人も少なくありません。
しかし、犬を飼うと特に子犬の時期は毎日のようにこうしたトラブルが頻発します。これを心から許容できる人でなければ、犬を迎え入れてもストレスを溜めるだけとなってしまう恐れがあるのです。
まとめ
いかがでしたか。犬を飼うことで必ずしも幸せになれるとは限りません。かえって不幸せになってしまうこともあります。犬の飼い主として、自分は適性があるかどうかをきちんと確かめてから迎え入れるようにしましょう。