犬が『体を震わせる』4つの心理
愛犬が小刻みに体をブルブルと震わせる様子を見ると「どうしたの?」と心配になりますよね。多くの場合には心理的な要因が考えられますが、中には病気や体調不良が隠れているケースもあります。
まずは犬が体を震わせている時に考えられる4つの心理から確認していきましょう!
1.不安を感じている
犬は不安を感じている時に体をブルブルと小刻みに震わせる事があります。
犬はもともと警戒心が強い動物であり、ちょっとした出来事にも敏感に反応するため、人間が気付いていない変化や出来事に対して不安を感じている可能性が考えられます。
例えば、家の外から工事の音が聞こえてくる環境だったり、飼い主がいつものルーティンで外出の準備をしていたりすると、犬はそれを敏感に感じ取り不安を感じてしまうのです。
ストレスを感じることで体を震わせるため、飼い主はなるべくその不安を取り除くように行動しましょう。飼い主の外出に対して不安を感じているようであれば、今後ルーティンを定着させずに気づかせないなどの手段が有効です。
2.緊張している
犬はストレスを感じると体を震わせる事があるという話をしました。不安だけでなく、何らかの出来事に対して警戒心を持ち、緊張している時にも体を震わせる事があります。
不安と緊張は似ているようで少し異なります。例えば愛犬が悪いことをしてしまった時、飼い主さんに叱られている最中に体の震わせる場合は、飼い主に叱られている状況に緊張しているからと考えられます。
他にも知らない人が家にやってきたり、散歩中に向こうから別の犬がやってきたりする時、最初のうちは緊張から体を震わして隅っこでジッと様子見する犬も多いです。
3.寒い
人間も寒いと体が自然と震えだすように、犬も寒さを感じると体をブルブルと震わせる事があります。
特に犬の中でもシングルコート犬種と呼ばれる犬たちは、ダブルコート犬種に比べて寒さに耐性がありません。被毛が1枚少ないため寒さを直に感じやすいので、寒さで体を震わせる頻度も多くなるでしょう。
寒さで体を震わせていると考えられる場合は、冬場の散歩に防寒対策として暖かい犬用の服を着せてあげたり、なるべく暖かい時間帯に散歩するようにしたりと工夫することをお勧めします。
4.飼い主に構ってほしい
「飼い主に構ってほしい」と強く思っている時に体を震わせる犬もいます。構ってほしくて体を震わせている場合、主に2パターン考えられます。
1つは飼い主が大好きで甘えたいという欲求から、感情が高ぶってしまい体が時折小刻みにブルブルと震える現象です。特にその日あまり飼い主に構ってもらえていないと、甘えたがりの犬はそれだけで不安を感じてしまうこともあります。
2つ目は以前体を震わせた時に飼い主が構ってくれたため、それを学習し構ってほしい時にあえて体を震わせて見せるパターンです。
少々悪賢い行動ではありますが、犬はこうして自分に必要な術を学びながら生きていく動物なので、以前の飼い主の行動が犬の新たな行動に関係していることは珍しくありません。
病気かも…見分けるチェックポイントは?
上記で紹介したように、多くの場合は心理的な影響が大きいです。しかし犬が体を震わせている場合、全く病気や体調不良が見られないかと言われれば嘘になります。
以下のような症状が体の震えと同時に見られている場合、病気や怪我、その他の体調不良などが隠れている可能性があります。
- 食欲がない
- 苦しそうに呼吸している
- 意識がない
- 嘔吐や下痢の症状が同時に見られる
- 歩きたがらない
- 歩くときに足を引きずるような様子を見せる
これらの症状が見られる場合には早急に動物病院へ連れて行き、原因を突き止めてもらいましょう。必要であれば治療や薬を処方してもらう必要があります。
まとめ
いかがでしたか。犬が体を震わせている場合、大きく分けて心理的要因と体調不良の2つが考えられます。愛犬の様子や状況をよく考慮して、体調不良だと少しでも感じた場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。