1.ふかふかで寝心地が良いから
一日の大半の時間を寝て過ごす犬は、寝心地の良い場所を探すのが得意です。
暑い時にはひんやりと冷たいタイルやフローリングの上で、寒い時にはストーブやこたつのそばで寝ている様子が見られることも多いでしょう。
このようなことから、犬が布団の上で寝たり中に潜ったりするのは、ふかふかで心地良いと感じている可能性が考えられます。
犬のベッドやクッションに比べて、人が使う布団はふんわりとしていて保温性が高いものが多いので、寒い季節に布団で寝る犬が多く見られます。
特に、布団を干して太陽に当てた後は、そのあたたかさが残っていたり、より一層ふんわりとしていたりするので、そこで寝たがる犬も増えるようです。
2.飼い主さんのにおいで安心するから
犬が飼い主さんの布団で寝たがるのは、そこに大好きな飼い主さんのにおいが残っていて安心するからということも考えられます。
犬は、自分のにおいや信頼している飼い主さんのにおいを好み、においを感じることで安心するとされています。
そのため、ペットホテルに預ける時や引っ越しをして環境が変わった時などは、安心させるために普段使っている毛布やタオルをそばにおいてあげることが推奨されています。
つまり、犬が安心してぐっすりと眠るために大好きな飼い主さんの布団に乗るのは、ごく自然な行動だと考えられています。
また、留守番中などひとりで寂しさを感じていたり、心細いと思っていたりする時にも、安心感を求めて飼い主さんの布団で寝る犬が少なくありません。
留守番中に犬が布団に乗って困る場合は、布団を片付けておいたり寝室に入れないようにしておいたりしましょう。
3.飼い主さんのそばにいたいから
飼い主さんが寝ている時に布団にもぐり込んできたり、寄り添うように寝ていたりする場合は、単純に飼い主さんのそばにいたいと考えているのでしょう。
犬は好きな人や信頼している人のそばにいると安心感を得ることができ、心身ともにリラックスするので、信頼している飼い主さんのそばで眠ることは不思議なことではありません。
また、飼い主さんが寝ていることで布団がよりあたたかくなっていると、犬にとっても心地良い状態だということになります。
ふかふかとしていてあたたかいだけでなく、飼い主さんのそばにいられるのであれば、犬が布団を好きになるのも当然のことと考えられます。
犬を布団で寝かせる場合の注意点
犬はさまざまな理由から、飼い主さんの布団で寝ることを好みます。
飼い主さんが許容できるのであれば、寝かせてあげて問題ないと思いますが、その場合はいくつか気をつけておきたいことがあります。
まず気をつけたいことは、衛生面です。
犬は人間と違って毎日お風呂に入るわけではありません。散歩などで外に出るとどうしても汚れやほこりなどがついてしまい、拭き取ったとしても完全に汚れを除去することはむずかしいでしょう。
また、土や砂などの汚れだけでなく、ノミやダニなどの害虫がついてしまうこともめずらしいことではありません。
そのため、犬が布団で寝るとどうしても汚れてしまったり、毛が落ちてしまったりします。
その影響で飼い主さんの皮膚トラブルを招いたり、アレルギーが発症したりすることがあるので、普段以上に布団の清潔を保つことを意識してください。
また、いつも一緒に寝ていると、犬が精神的に自立できなくなってしまうことも…。
そうしたことが影響して、分離不安症などに陥ってしまう可能性もあるので、一緒に寝るだけでなく、ひとりでも寝られるようにしておくことが大切です。
まとめ
犬が飼い主さんの布団を好むのは、落ち着いて眠ることができるからだと考えられています。
ふかふかとしていてあたたかく単純に寝心地が良いだけでなく、大好きな飼い主さんのにおいがすることで安心感を得られることができるからなのです。
さらに、飼い主さんが一緒に寝ていればより一層安心感が増すことでしょう。
かわいい愛犬と眠るのはとても幸せな時間です。
しかし、衛生面やしつけの観点から気をつけた方がいいことについても、常に意識しておくことをおすすめします。