犬が音楽と一緒に遠吠えする理由
犬の遠吠えは本能による行動です。ちょっぴり切なげな声で長く鳴き続けるという特徴があります。
本能的な意味で考えることができる遠吠えの理由には次のようなものがあります。
- 群れの仲間に合図をするため
- 群れの仲間とコミュニケーションするため
- 近くにいる敵を追い払うため
- 他の群れや敵に縄張りを主張するため
では、犬が音楽と一緒に遠吠えすることにはどのような理由があるのでしょうか。ぜひ一緒に読み取ってみましょう。
1.音を気に入った
犬が音楽と一緒に遠吠えをする理由は、その「音」を気に入ったからなのではないかと考えることができます。
犬にとって心地よい音なのかもしれません。遠吠えすることで参加しようとしているのかもしれません。
2.音が気に入らない
犬が音楽と一緒に遠吠えをする理由は、その「音」が気に入らないからなのではないかと考えることができます。
気分が悪い!耳障りだ!やめてくれ!と抗議するために遠吠えをするのでしょう。
低い音の音楽には遠吠えをしない、高い音の音楽には遠吠えをする、と使い分ける犬もいます。
気に入らない音にだけ遠吠えをすることで、気に入らないことを伝えたいのではないでしょうか。
3.不安や恐怖に感じている
犬が音楽と一緒に遠吠えをする理由は、その音に不安や恐怖を感じているのではないかということを考えることができます。
飼い主の姿が見えなくなると遠吠えをする犬がいます。
お留守番中に限って遠吠えをする犬がいます。飼い主がそばを離れると不安や恐怖に感じるためです。
症状が重くなると「分離不安症」として診断されることがあります。
音楽の中には犬が不安や恐怖に感じやすい音があります。犬それぞれに苦手な音があります。
愛犬が特定の音楽にだけ遠吠えをするということが分かっている場合、その音楽が苦手だということを把握することができます。
愛犬が不安や恐怖を感じて怯えてしまわないよう、そして快適な生活を送ることができるように、その音楽は流さないようにするという配慮をしてあげるとよいと思います。
4.飼い主が歌っているから
犬が音楽と一緒に遠吠えをする理由は、その音楽に合わせて飼い主が歌っているからなのではないかということを考えることができます。犬は飼い主の行動を真似したがる動物なのです。
音楽に合わせて飼い主が歌っていれば、自分も遠吠えで参加することがあります。
音楽に合わせて飼い主が踊っていれば、犬もダンスのような仕草や行動をすることがあります。
飼い主が楽しそうにしているからこそ犬も参加したくなるのです。
「飼い主さんはなぜ歌っているんだろうか…?」と不思議に思い、その行動の意味や気持ちを理解しようとして遠吠えをすることもあります。
遠吠えで参加してみたものの「これの何が楽しいのかな?」と理解できないままの犬もいるかもしれません。
5.今なら叱られないから
「音楽と一緒に遠吠えすることを飼い主は叱らない」ということを理解し、遠吠えをしているのではないかと考えることができます。
犬は吠えることでもストレスを発散させようとします。かなりストレスをため込んでしまっているのでしょう。
しかし、ただ吠えるだけでは飼い主に叱られてしまいます。
飼い主が音楽を流している時であれば「一緒に歌ってる!」と喜んで、叱ったり怒ったりしないということを理解し、今のうちにたくさん声を出しておこうと考えているのではないでしょうか。
まとめ
犬が音楽と一緒に遠吠えする理由を5つ解説しました。
- 音を気に入った
- 音が気に入らない
- 不安や恐怖に感じている
- 飼い主が歌っているから
- 今なら叱られないから
犬が遠吠えをするのは本能的な行動であるため、抑えつけることは難しいかもしれません。
しかし、遠吠えをする理由が分かっていれば対処することができます。
音による不安や恐怖は与えないように音楽を小さな音で流す、イヤホンやヘッドホンを使うなど愛犬への配慮を忘れずに。