犬の吠え方の違いと心理
犬は鳴き声や吠え方を変えることでコミュニケーションしています。
犬同士ではもちろん、人とのコミュニケーションにも鳴き声や吠え方を使い分けることができます。
その違いから犬の心理を読み取ってみましょう。
1.挨拶をしている
犬は挨拶をする時、高めの鳴き声で「わんっ」と、1回もしくは2回くらい吠えることがあります。
玄関先や庭先にいる犬から吠えられた経験があるのではないかと思いますが、鳴き声や吠え方、表情やしっぽの動きなどから挨拶であることを読み取ることができます。
「こんにちは」と返してあげると犬はとても喜びます。あなたのことを覚えてくれます。
声をかけるのが難しい時は、手を振ってあげるだけでもよいですし、にっこり笑顔を向けてあげるだけでもコミュニケーションすることができます。
2.こっちを見てほしい
犬が飼い主に「こっちを見て!」と言いたい時、高めの鳴き声で「わんっ」と、1回もしくは2回くらい吠えることがあります。
目を輝かせながら足元に座っている、もしくは立っていることがあります。
キッチンで料理や洗い物をしている時かもしれません。テレビやスマホに夢中になっている時かもしれません。
飼い主が他のことに夢中になっている時、構ってほしくて吠えるのです。
ヤキモチを妬いて吠えることもありますし、怒って「いい加減にして!」と言っていることもあります。
どうしても構ってあげられないこともあると思いますが、必ずアイコンタクトしてあげてください。
「もう少し待っててね?」など声をかけてあげてください。叱ったり怒鳴ったり、無視はしないであげましょう。
3.要求している
犬が飼い主に何かを要求したい時、高めの大きな声で「わんわんっ」と、しつこく何度も吠えることがあります。
1回目に「わんわんっ」と吠えた後、しばらく飼い主のことをジッと見つめています。飼い主がどのような対応をするのか待っているのです。
しばらくして2回目に「わんわんっ」と吠えます。
次に吠えるまで、時間を空けるという特徴があります。「私が要求しているのが何か気づいてくれるかな?」「ぼくの要求に応えてくれるかな?」と、確認をする時間なのです。
4.警戒している
犬が連続して「わんわんっ」と吠え続ける時は、警戒しているサインです。
犬が遠吠えをする時のポーズを思い浮かべてみてください。天井を見上げるようにしたり、口元を上に向けるようにしたりしますよね。
警戒している時も「わんわんっ」と連続して激しく上に向かって吠えるような仕草や行動をすることがあります。
窓の外に警戒する何かがある時は、窓に向かって吠えることがあります。警戒する何者かに近づくため、部屋を移動することもあります。
ただ警戒しているだけなのであれば、飼い主の「やめなさい」に従えることがあります。
警戒する相手に対して危険や恐怖を感じている場合、飼い主の声を無視して激しく吠え続けることがあります。
5.嬉しくて興奮している
犬が嬉しくて興奮している時、甲高い声で「キャンキャンッ」と吠えることがあります。
犬同士であれば、じゃれ合うようにしたり、追いかけっこしたり、お互いに同じように表現し合います。
人が相手なのであれば、足元を動き回ったり、飛びついてきたり、嬉しさのあまり猛ダッシュし始めたりします。
犬が興奮している時はお互いにケガをしやすいです。体を包むように受け止めてあげたり、抱っこしてあげたり、落ち着きを取り戻せるように対応してあげてください。
犬同士が興奮している時はリードを短めに持ち、近づけすぎないようにしましょう。お互いの興奮が冷めてから触れ合わせるようにするとよいです。
まとめ
犬の吠え方の違い・心理・接し方・対応を5つにまとめて解説しました。
- 挨拶をしている
- こっちを見てほしい
- 要求している
- 警戒している
- 嬉しくて興奮している
犬は主にこの5つのような気持ちを表現するために鳴き声や吠え方を変えることがあります。
「いつもの鳴き方と違う」と感じる時、「今までこんな吠え方したことない」と感じる時は、何か異変が起きているのではないかと考えてみましょう。
ケガや病気をしている可能性が考えられる時は、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。