1.体の大きさに合っている
犬が心地良く眠ることができるベッドの条件として、まず大切なのが「犬の体の大きさに合ったサイズである」ということです。
犬の体に対してサイズが小さすぎると、窮屈な思いをさせてしまったり、体に負担をかけてしまったりします。
小さい場合は見た目にも寝心地が悪そうだとわかりやすいので、それを選ぶ人はあまり多くないと思います。
しかし、子犬から成長している段階で徐々にベッドが小さくなってしまうことはありますので、成長期の犬の場合は定期的にサイズの見直しをしてあげましょう。
また、サイズが大きければいいかというと、必ずしもそうではありません。
犬は自分の体にフィットしてこもることができるような、やや狭い空間を好みます。
動物の本能として、広々しているところで無防備に眠ることに不安を感じてしまうので、ジャストサイズで安心して眠れるものを用意してあげることをおすすめします。
2.季節や気温に合っている
私たち人間は、快適に眠るために季節に合わせて布団の厚みやシーツの素材を替えることがあります。
それと同様の意味で、犬のベッドも季節に合わせて変化させることが大切です。
寒い季節には、保温効果の高い素材でできているものや床からの冷えを防ぐために厚手のベッドを選ぶといいでしょう。
反対に、暑い季節にはひんやりとした接触冷感タイプや湿気がこもらないような透湿性の高いものがおすすめです。
季節を問わず年間を通して使いやすいタイプを使用している場合は、冬場には毛布を追加してあげたり、夏場にはアルミマットを敷いてあげたりと、細かい調整をしてあげるとより快適な寝床になります。
3.安心できるにおいがする
犬のベッドは一日の中でかなり長い時間を使用していることもあり、汚れやすくにおいも付くことが多いと思います。
そのため、清潔を保つために頻繁に洗濯をしたり消臭剤を使用したりする飼い主さんも多いのではないかと思います。
しかし、犬は自分や信頼している飼い主さん、同居している他の犬などのにおいに安心感を感じるものなので、親しみのあるにおいがなくなってしまうと不安になってしまうことがあります。
洗剤や柔軟剤のにおいは人間にとっては良い香りですが、犬にとっては不快に感じることもあるので、あまり強い香りのものを使うことを避けてあげるようにしてください。
清潔を保つために洗うことは必要ですが、無香料の洗剤やお湯などで洗ったり、消臭剤ではなく外干しで日光に当てたりするなどお手入れの工夫をしてあげるといいでしょう。
犬にとってダメな寝床の特徴とは?
犬にとってダメな寝床の特徴は、上記で挙げた寝心地の良い条件の反対のものですが、それ以外にもいくつか気をつけておきたいポイントがあります。
犬にとっての寝心地には直結しないかもしれませんが、あまりにも素材や薄く破けやすいものや、中綿が簡単に出てきてしまうものは避けた方がいいでしょう。
中綿や布を犬が飲み込んでしまうと、胃腸に詰まってしまうことがあり大きなトラブルにつながる可能性があるからです。
特に、潰れて飲み込みやすいものの体内で詰まって出てこなくなってしまうことがある綿は、犬の体にとって非常に危険です。
犬は寝床を掘ったり、遊びのつもりで噛んだりすることもあるので、丈夫なものを選んでください。
また、犬が安心して眠ることができるように、置き場所にも配慮してあげましょう。
犬は囲まれた場所に安心感を感じる傾向があるので、横や背後に壁があるような場所に置くのがおすすめです。
さらに、部屋のドアやテレビ、ピアノの近くなど、騒がしく落ち着かない場所は避けてください。
まとめ
1日18時間近く寝ている犬にとって、ベッドの寝心地は心身を安定させるためにとても大切なポイントです。
それぞれの犬の体や季節に合わせて、快適に眠れるサイズや素材のベッドをセレクトしてください。
そして、適度に清潔を保ちながら、安心して眠ることができるような場所に設置してあげましょう。