怒りっぽい犬の特徴
犬を「怒りっぽいな」と感じるのはどんな時でしょうか。
- 撫でようとしたら唸られた
- ブラッシングしようとしたら手を噛まれた
- お散歩の時にすれ違う人や犬に吠える
飼い主がソファーから立ち上がろうとしただけで怒る犬もいますよね。
なぜ怒りっぽい犬になってしまうのか、特徴や共通点を一緒に考えてみましょう。
1.怖がり
怒りっぽい犬は怖がりです。先天的な怖がりもいますし、後天的な怖がりもいます。
先天的な場合、その犬が生まれ持った性格による怖がりです。
愛犬が怖がるものを把握し、「恐れる必要はない」ということを教えてあげなければなりません。
怖がるものを避けるのではなく、積極的に経験させてあげることで理解できるようになります。
後天的な場合、生まれ育った環境による怖がりです。
犬が不安や恐怖を感じていることに飼い主が気づけず、全く対応されてこなかったのです。
しつけだと言い、怒鳴ったり叩いたりしたことが恐怖心を植え付けてしまうこともあります。
2.番犬気質
番犬気質である犬は怒りっぽいです。
ただ怒っているのではなく、家や家族を守ろうとしています。自分の仕事や役割だと思っているのでしょう。
敷地内や家に侵入する者に対して激しく威嚇することがあります。
最近では玄関先や庭先に繋がれて飼われている犬は少なくなってきましたが、番犬として日本人と暮らしてきた犬の中には「柴犬」がいます。
番犬としての気質や能力に長けているとされています。
3.超小型犬
超小型犬は怒りっぽいとされています。体が小さいため、犬の中でもとくに弱い存在です。
猫パンチを受けただけで激しく転倒してしまう犬もいます。自分自信を守るため、近づく者を威嚇してしまうのです。
チワワやポメラニアンは愛玩犬として知られていますが、警戒心が強く勇敢な性格であることから「小さいながらも番犬に向いている」と言われることがあります。
無駄吠えに繋がることがあるため、必要なしつけを徹底することが大切です。
4.負けず嫌い
怒りっぽい犬は負けず嫌いです。自分よりも体の大きな相手や力の強い相手にも立ち向かう勇敢さも兼ね備えています。そして、かなりの頑固者です。
中型以上の犬である場合、必ず飼い主がコントロールできなければなりません。
他の人や犬に対して威嚇や攻撃をしてしまうことが多くあるためです。
ロープのおもちゃを引っ張り合うなど、力を使う遊びや運動を取り入れてあげてください。
負けず嫌いな性格によるストレスを発散させやすくなります。飼い主は必ず負けてあげてください。勝つことで喜びや満足を得られるはずです。
負けず嫌いや勝負欲が他の人や犬に向いてしまわないよう注意しましょう。
5.経験値が足りない
怒りっぽい犬には経験値が足りません。
飼い主や家族以外の人や犬と触れ合う機会を与えていますか?威嚇するからといって、交流することを避けていませんか?
他の人や犬と触れ合うという経験が少なく、不安や緊張や恐怖から威嚇してしまうことがあります。
いきなり触れ合いを持つ必要はありませんが、交流の機会を増やし、もっと社会化を学ばせてあげましょう。
- 他の犬が多くお散歩する時間帯にお散歩に行く
- 犬が集まる公園やドッグランに行く
- グループレッスンのしつけ教室に参加する(他の犬や飼い主と一緒に受けます)
難易度が低い順番に、以上の3つをご提案します。
まずは他の人や犬と積極的にすれ違ってみましょう。威嚇して吠えてしまっても大丈夫です。
「こんにちは」「吠えてすみません」と声をかけながら笑顔で接してみましょう。
犬は飼い主の姿を見て学んでいます。
まとめ
怒りっぽい犬の特徴を5つ解説しました。
- 怖がり
- 番犬気質
- 超小型犬
- 負けず嫌い
- 経験値が足りない
怒りっぽいことは決して悪いことではありません。何としてでも改善しなければならない!というわけでもありません。
若い犬は活発でやんちゃです。つい戦闘態勢になってしまうことがあります。加齢と共に穏やかになることもあります。
怒りっぽく威嚇しやすいからといって、怒鳴ったり叱りすぎたりしないでください。
優しく暖かく見守ってあげることができるのは飼い主だけです。必要に応じて適切なしつけも行ってあげましょう。