犬が『ウンチ中に飼い主を見る』心理は?
愛犬がウンチをしているときに、飼い主さんを見つめてくることはありませんか?ウンチ中の愛犬に見つめられると気まずかったりもしますが、見つめてくるということは、きっと何かを伝えようとしているはず。
さて、犬が『ウンチ中に飼い主さんを見る』心理とは…?
1.褒めてくれるよね?
飼い主さんは愛犬が子犬のとき、一生懸命トイレトレーニングをしたと思います。愛犬がトイレでオシッコやウンチができたときは、たくさん褒めたりご褒美をあげたりしたことでしょう。
そしてやがて愛犬はトイレを完璧に覚え、飼い主さんはいつの間にかトイレの成功を褒めなくなったのではないでしょうか。でも愛犬には褒められた記憶が残っていて、成犬になってからもウンチをすると、つい飼い主さんを見てしまうことがあります。
ウンチ中の愛犬の熱視線には「褒めてくれるよね?」とか「ご褒美くれるよね?」という期待が込められているのかもしれません。
2.ここでウンチしてOK?
愛犬がトイレではない場所にウンチをしたときに、叱ってしまったことはありませんか?もし覚えがあるのなら、愛犬がウンチ中に飼い主さんを見つめるのは「ここでしてもいいんだよね?」と、確かめるためである可能性があります。
過去にトイレを失敗して叱られたことを覚えているために、そこでウンチをしてもいいものなのか不安なのでしょう。
3.見張っていて!
犬はウンチ中、飼い主さんがちゃんと周囲を見張ってくれているか確認するために、飼い主さんを見るという説もあります。
犬がウンチをしているときは無防備です。そんなときに敵に襲われたら、ひとたまりもありません。だから無防備な自分に代わって飼い主さんに周囲を見張っていてほしくて見てしまうというわけです。
この場合は愛犬を見つめ返すよりも、ボディガード風に周囲を見回すほうが愛犬は安心するかもしれませんね。
4.何で見つめてるの?
実は、飼い主さんのほうがウンチ中の愛犬を見つめているということも考えられます。
ウンチの状態を確認するためであったり素早くウンチを片付けるために、ウンチをする愛犬をじーっと見ていませんか?もしかすると飼い主さんが見てくるから、愛犬が「何で見つめてるの?」と、見つめ返しているのかもしれません。
ウンチ前と後の気になるあの行動の意味は…?
犬はウンチ中だけでなく、ウンチをする前と後にも気になる行動をすることがあります。ウンチをする前にくるくる回る行動と、ウンチ後にザッザッと後ろ足で地面を蹴る行動です。この気になる2つの行動の意味をご紹介していきます。
1.ウンチ前のくるくる
犬がウンチの前にくるくる回るのは、安全確認のためと言われています。先程も触れましたが犬がウンチをするときは無防備です。ウンチだけでなく、オシッコをするときもそうです。
そのため野生時代の犬たちは、周囲に危険がないか確認してから用を足していたと考えられています。その名残が今も残っているようです。
そのほか、ウンチやオシッコをするためのベストポジションを決めているという説や、南北の方向を探しているという説があります。チェコとドイツの研究によると、犬はなぜか体を南北に沿わせてウンチをすることが多いそうです。
2.ウンチ後の後ろ蹴り
猫は排泄後、前足で土や砂をかけて排泄物を隠す習性があります。これは、自分の痕跡を消すためです。犬もウンチやオシッコをしたあとに、後ろ足でザッザッと地面を蹴ることがありますが、やはり痕跡を消そうとしているのでしょうか?
実はその逆です。自分のにおいをつけて存在をアピールするために地面を蹴ります。犬の足の裏には汗腺があり、それを地面にこすりつけて自分のにおいをつけているのです。
つまり、マーキングです。地面が土や砂であれば引っかき跡が残るため、視覚的にも自分の存在をアピールできるからだといいます。
まとめ
今回は、犬が『ウンチ中に飼い主を見る』心理を4つご紹介しました。ウンチ中にアイコンタクトを取るなんて、人からするとちょっと謎な行動です。でも、その謎な行動にもしっかりメッセージが込められています。
もし愛犬が『褒めてくれるよね?』とか『見張っていて!』と、ウンチ中に見つめてきているのだとしたら、とってもカワイイですね♡