犬との生活で最も大切な『5つのこと』
皆さんは犬との生活で最も大切なことは何だと思いますか。日々のお世話はもちろん、やはり犬と飼い主の関係性やコミュニケーションの取り方、そして愛犬の存在を正しく尊重することだと思います。
今回は犬との生活で大切にしたい5つのことをご紹介していきます。
1.犬も意思のある1人の家族として扱う
当たり前のことですが犬も意思のある家族の一員です。犬をペットとして飼っていると忘れがちな飼い主さんが少なくありません。
飼い主としての責務を果たそうと犬の気持ちを無視したしつけや叱り方をする人、あるいは自分の都合の良いように犬を扱う飼い主がいますが、これは愛犬の意思を無視した行為と言えます。
こうした付き合い方は飼い主と犬との関係性を悪化させてしまいますし、ある程度、飼い主としての威厳は必要だとは言え、行き過ぎたしつけや支配性は正しい関係とは言えません。犬もきちんと自分の意思を持つ1人の家族であることは忘れないようにしましょう。
2.スキンシップやコミュニケーションで愛情を伝えて
犬は仲間としてのコミュニケーションや信頼関係、そして愛情を大切にする動物です。そのため、一緒に生活する上でスキンシップやコミュニケーションを通して、愛情を伝えることを大切にします。
一緒におもちゃを使って遊んだり、簡単なトレーニングを通して交流を深めたり、撫でたりアイコンタクトをとったりすることで愛情を伝えたりすることができます。
無理をして常にコミュニケーションを取る必要はありません。しかし、毎日飼い主が在宅している時間、あるいは散歩中などの時間を利用して、可能な時にたっぷり愛情を注いであげましょう。
3.ボディランゲージを理解して愛犬の気持ちを察する
犬は言葉を話すことができないため、話すことでコミュニケーションを取ることは不可能です。しかしその分、行動や仕草などのボディランゲージで気持ちを伝えています。
嬉しい、不安だ、不満、悲しい、体調が悪いなど、ボディランゲージを通して様々な犬の心理状態を知ることが可能です。飼い主は一緒に生活する上である程度、こうしたボディランゲージを通して犬の気持ちを察してあげる必要があります。
ボディランゲージを理解してコミュニケーションを取ることで、飼い主も犬の気持ちを察することができるようになり、お互いの信頼関係が深まるきっかけにもなります。できる範囲で気になった様子を調べ、ボディランゲージを少しずつ理解していきましょう。
4.愛情と共依存の違いを理解する
愛犬に愛情を注いだり、正しいコミュニケーションを積極的に取ることはとても良いことです。しかし、愛情と共依存を同じように考えるのはあまり良くありません。
例えば、在宅中に常に一緒にいたり、過保護になり飼い主以外の人や犬と交流させようとしなかったりと、お互いに共依存の関係に陥ってしまうと、犬のストレス要因となることがあります。
近年、犬の飼い主に対する分離不安が問題視されています。分離不安とは、飼い主が見えなくなることで極度の不安や恐怖を感じストレスとなる状態を指します。そのため、飼い主と犬は適度な距離感を保つことも大切だと言われています。
一緒にいる時間はスキンシップやコミュニケーションを通して愛情を伝えつつ、飼い主がストレス要因とならないよう、常に一緒にいなければいけないという依存状態は回避する必要があるのです。
5.犬の特性を尊重しつつ人間社会で必要なルールを教える
犬と人間は違う動物なので、持っている特性は大きく異なります。本来、犬に人間社会のルールを強いることは少々かわいそうに思う方もいますが、人間と一緒に生活する上で必要最低限のルールは守る必要があります。
犬が持つ特性の中でも、「これは尊重してあげよう」「こんな行動をしたら問題になる」など、犬の持つ習性や本能的行動に対する対応を判断し、必要なルールを教えることは飼い主の責務とも言えます。
例えば、犬は「吠える」という習性を持っていますが、無駄に吠えて威嚇する必要は現在の人間社会において必要ありません。そのため、無駄吠えはなるべく控えるようトレーニングする必要があります。
しかし、散歩中に地面の匂いを嗅いで本能的欲求を満たす行為は、誰にも迷惑をかけませんし問題行動でもありません。問題にならない犬としての楽しみを奪う必要はないので、こうした行動は尊重してあげるべきです。
ちなみに、飼い主の中に「しつけをするのはかわいそう」と言う人がいます。しかし犬は本来、群れの中でルールが定められており、その中で生活することで安心感を覚える動物でした。そのため現在の犬たちもある程度、統一されたルールを定められることで安心して生活していると考えられています。
まとめ
いかがでしたか。飼い主の数だけ、それぞれ犬との生活において意識ている大切なことがあると思います。今回紹介した筆者なりに大切にしている心がけを読み、ぜひ今一度、ご自身の愛犬との生活において大切にしたい心がけを考えるきっかけとなれば幸いです。