犬が散歩で『もう歩きたくない』と言っている時のサイン3選
皆さんは散歩中、愛犬の「もう歩きたくないよ」というサインに気付いていますか。よくたくさん歩けば健康にもストレス解消にも良いと考えている飼い主がいますが、必ずしもたくさん散歩すれば良いというわけではありません。
必要以上に体力を消耗させてしまうと免疫力の低下や体調不良の原因、あるいは怪我に繋がる恐れもあります。犬の「もう歩きたくない」サインには、どのようなパターンがあるのでしょうか。
1.道路で座り込んでしまう
犬が疲れてしまい「もう歩きたくない」と言っているサインとして、最も多く見られるサインが座り込むという行動です。
疲れ切ってしまい歩きたくない、歩く体力が残っていないという状態が犬自身の行動に自然と現れていることが多いです。
よく飼い主の中には「歩きたくないから座り込んでいる」と、ワガママと勘違いしている人がいますが、普段は積極的に歩いている犬が座り込んでしまった場合は、歩きすぎて疲れてしまったなど他の要因で疲れていたりすることが多いです。
無理に歩かせ続けるのではなく、一度安全な場所に移動して休憩を挟んだり、「家に帰る?」などと声をかけて家に帰る方向で検討しましょう。
2.地面に寝そべるように伏せてしまう
道路に座り込むだけでなく、地面に寝そべるように伏せたり横になったりしてしまう犬もいます。
中には「散歩したくない」と駄々をこねているケースもありますが、普段から散歩が好きな犬や積極的に歩いていた犬が突然寝転んでしまう場合、体力消耗により「もう動けない」という体力状態が自然と行動に表れていることが多いです。
こちらも無理に引っ張って歩かせようとするのではなく、まずは安全な場所への移動を促し休憩したり、安全な場所までも移動できないようであれば、抱っこして移動してあげるなどの対応をとりましょう。
3.舌を出して荒い呼吸をしている
ここまで紹介してきた2つのサインのように、座り込んだり伏せてしまったりするのではなく、立った状態や歩いている最中に舌をダランと垂らして荒い呼吸をしている様子も「もう歩けないよ」というサインの1つです。
犬自身は散歩が大好きなため「まだ歩ける」と思っているケースもありますが、このような様子を見せている場合、体力が限界に達する寸前サインであることが多いです。
このまま無理に歩かせてしまうと、呼吸が上手くできなくなったりチアノーゼを引き起こしたりする危険性があります。
「いつもより息が荒いな」と感じた場合は、まず休憩を挟み、水分補給をさせたりしばらく座らせて休んだりしましょう。この際、チアノーゼになっていない確認するために、舌の色が変色していないかどうかも確かめてください。
犬が「歩きたくない」状態になったら
もしも、散歩中に愛犬が上記で紹介した「もう歩きたくない」という状態に陥った場合、飼い主はどのように対応するべきなのでしょうか。
犬は長い距離をたくさん歩けば良いというわけではありません。それぞれの犬の体力や体格などに合った量の運動をさせてあげることが大切です。
そのため、「もう歩きたくない」というサインは、必要量以上の運動をさせてしまっている可能性があり、体力を著しく消耗している状態であることが多いです。そのため、基本的には帰る方向へと向かいましょう。
もしもその場ですぐに立ち上がらないようであれば、一度近くの安全な場所へと連れて行き、休憩を挟んでから家へと向かうと良いでしょう。その際、必要に応じて水分補給をさせてあげるのもオススメです。
また、「歩きたくない」となった際に舌が青紫色に変色している場合は、チアノーゼを起こしている可能性があり危険です。重症化する前に早急に動物病院へ連れて行ってください。
まとめ
いかがでしたか。散歩が大好きな犬も体力には限界があります。あまり長い距離、時間歩かせてしまうと、体力消耗による免疫力低下や体調不良、疲れから怪我に繋がるケースもあります。
疲労サインが見られたら、なるべく休憩を挟んだり家に帰る方向で検討したりしましょう。