️1.拾い食いによる誤飲・誤食
ポイ捨てされたゴミや落とし物、食べこぼし、それに残念ながらマナーの悪い飼い主が残していった他のわんこの排泄物など、路上にはさまざまなものが落ちています。
そしてその中には、わんこが口にすると有毒であるものも含まれています。ところが落ちているものは気になってしまうのがわんこの性。鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅ぎ、思わずパクッと食べてしまったという誤食事故は少なくありません。
また「うちのお散歩コースは田舎だし、ゴミが落ちているような道ではないから」なんて油断も禁物。田舎道や自然道にも思わぬ危険は潜んでいます。
人間にとっては何でもない植物でもわんこが口にすると有毒なものがあったり、問題のない雑草でも除草剤などが散布された直後であれば、毒をまとっていたりする可能性があるからです。
路面状況と愛犬の挙動に常に注意を
愛犬と散歩をする際にはよそ見をしながら歩くのではなく、愛犬が歩いていく道路の路面状況を注意しながら歩きましょう。
もし愛犬が興味を持ちそうなものが落ちているのを見つけたら、ルートを変えたりリードを短く持って引き寄せたり、飛びついてしまわないように警戒すべきです。
またわんこは何かに興味を持っても、前触れなく口に入れるようなことはほとんどしません。口にする前にはクンクンと匂いを嗅いだり気にする仕草をとりますから、愛犬にそのような挙動がないかを注意深く見ていましょう。
️2.熱中症や火傷
わんこはどんな天気でどんな気温でも、散歩を楽しめると勘違いしていないでしょうか?気温が高くなり路面も熱くなる夏の散歩には多くのリスクが潜んでいます。
日差しが強く気温の高い真夏日の日中の散歩はわんこにとっても快適とは言いがたく、むしろ熱中症を引き起こす危険があります。また、強い日差しにさらされたアスファルトは、靴を履いている人間には思いがけないほど高温になっており、その路面を長時間歩いているとわんこは足の裏を火傷してしまうことすらあるのです。
散歩に適した時間帯を選ぶ
犬種や個体によって差はありますが、一般的にわんこは暑さが得意ではありません。人間が「暑い」と感じる気温や気候の中での散歩は好ましくありません。真夏の散歩は気温が比較的低い早朝や夕暮れを選ぶよう意識すべきです。
また、足裏の火傷を防ぐためにもアスファルトの道の少ないコースを選んだり、靴を履くのを嫌がらないようであれば靴を履かせたりといった対策も必要でしょう。
️3.迷子や交通事故
散歩中にわんこの行動を制限しているのは、飼い主さんが持っているリードのみ。何かのはずみでリードを放してしまったり、首輪が抜けてしまったりすると、わんこはあっという間にフリーになってしまいます。
この一瞬のすきに、わんこが走って逃げだしそのまま迷子になってしまったり、逃げだした先で車や列車に轢かれてしまったりといった事故に巻き込まれるリスクも考えられます。
ダブルリードなどの逸走防止策を
お散歩中には愛犬のリードをしっかり握っていることはもちろんですが、もしものときのために、ダブルリードにするなどの逸走防止策を講じておくと安心です。
特に雨の日で片手が傘でふさがっているときや、排泄物を拾うために片手を使っているときなどはリードへの注意が薄くなりがちで、脱走事故が起こりやすくなります。いざというときにも両手が使えるよう、肩掛け式や腰に結わえるタイプのリードを使うのも効果的です。
️4.他のわんこや人とのトラブル
散歩中には他のわんこや人との接触の機会も増えます。愛犬の行動をしっかり管理していないと、勝手に他のわんこに飛びついて喧嘩になってしまったり、通行人に咬みついて咬傷事故を起こしてしまったりといったトラブルにもなりかねません。
リードの長さや距離感に注意
散歩中はリードを長くしすぎず、通行人や他のわんことの距離をしっかり保てるように愛犬を制御しておかなければなりません。
たとえあなたの愛犬がフレンドリーな性格であったとしても、相手のわんこが他のわんこを苦手な可能性もあれば、通行人が犬嫌いである可能性もあるということを常に意識しておくべきです。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?「散歩」というとのん気で平和なイメージを抱くかもしれませんが、ちょっとした気のゆるみで取り返しのつかない事故になりかねません。
もちろん愛犬との散歩の時間は楽しむのが一番ですが、その中でも意識すべきことは意識しておき、安全で楽しいお散歩にしたいものですね。