犬にマテを教える時のコツ
1.ご褒美を用意する
- おやつ
- ドッグフード
1日の摂取カロリーや食事量を超えてしまわないように注意する必要があります。
どちらがよいか?と聞かれれば、私はドッグフードをおすすめします。
1日分のドッグフードを用意し、ご褒美として与える分を取り分けておきます。そうすれば、食べすぎてしまう心配がありません。
2.待つ時間は少しずつ延ばすこと
マテを教える手順です。
- 手の中にご褒美を用意する
- 犬と向かい合うようにしゃがむ
- お座りをさせる
- 「マテ」と指示を出す
- 1秒数える
- 1秒間、犬が座ったまま待つことができたら「よし」と声をかけながらご褒美を与える
初めから長時間マテをさせないのがコツです。1秒・3秒・5秒と少しずつ延ばしていきましょう。最大で10秒待つことができれば立派だと思います。
3.動いてしまう前に指示を出し直すこと
「マテ」を指示した後「よし」の合図を待たずに立ち上がってしまったり、よそ見をしてしまったり、他に気を取られてしまったらアウトです。
最大のコツは犬が立ち上ろうとお尻を上げようとした瞬間に「マテ」の指示を出し直すことです。
飼い主にとってもかなり難しいかもしれません。
犬が動いてしまう前に指示を出さなければならないため、どのような動きをするか予測することが必要だからです。
少しでも動いたらご褒美をもらうことができないということを理解してもらわなければなりません。
基本的にはアイコンタクトができるとよいのですが、はじめはご褒美が握られた手ばかり見てしまうと思います。それでもOKです。
よそ見はダメです。とくに、チラっと横を見てしまう犬が多いと思います。
4.ご褒美なしで指示を出す
10秒待つことができるようになったら、次はご褒美なしでやってみましょう。
手に何も持っていないことを犬に確認させてもよいです。
ご褒美なしで10秒マテができるようになったら、次はもっと時間を延ばしてみましょう。
時間を延ばす時は、またご褒美を用意して構いません。
30秒・60秒・90秒とマテができるようになったら、またご褒美なしにも挑戦してみましょう。
最終目標はご褒美なしでマテができるようになることです。
5.焦って欲張らないようにしましょう
犬がひとつのことに集中していられる時間は5分とされています。
マテの練習をする時は1回5分までにするとよいです。
集中力が切れてしまう前に終わらせると、よい印象を持たせることができます。
今日こそは…!と焦ってしまう気持ちは分かりますが、欲張ってしまうとマテの練習に嫌な印象を持たせてしまうことがありますので注意しましょう。
犬にマテを教える時の間違ったやり方
ご褒美をチラつかせる
なかなか指示に従ってくれないことがあります。
そんな時、「ほら、おやつだよ~」と、犬にご褒美をチラつかせてはいけません。
おやつをもらうためにだけマテをするようになってしまうことがあるためです。
ご褒美は手の平に握り、犬に見せる必要はありません。
犬にはニオイで「ここにご褒美があるな」ということがすでに分かっています。
叱る
練習中、上手にマテができなくても叱らないでください。
悪いことや危険な行動をしたわけではないのですから叱る必要は全くありません。
上手にできない日もあります。全く指示に従えない日もあります。全く集中することができない日もあります。
飼い主がイライラしたり冷静になれなかったりする日は、練習をお休みしましょう。
飼い主が楽しめなければ、犬も楽しむことができません。
まとめ
犬にマテを教える時のコツを5つ解説しました。
- ご褒美を用意する
- 待つ時間は少しずつ延ばすこと
- 動いてしまう前に指示を出し直すこと
- ご褒美なしで指示を出す
- 焦って欲張らないようにしましょう
はじめてマテを練習する時は自宅の室内がよいでしょう。
他からの刺激を受けにくい環境を作ってあげることが大事です。
自宅でマテが上手にできるようになったら外に出て練習してみましょう。
マテが必要になるのは外に出た時がほとんどです。
犬同士の喧嘩や交通事故を防ぐために役立てられます。