パンデミックで人も犬も増量傾向
2年以上に及ぶパンデミックの影響は、多くの国で人々の体重にも表れています。家で過ごす時間が増えて間食の機会も増え、反対に外出して体を動かすことが減ったせいであるのは容易に想像がつきます。
この傾向は人間だけでなく、家庭で飼われている犬たちにも顕著になっています。
昨年、アメリカのペット保険会社パンプキン・ペット保険が犬の飼い主1,000人以上を対象に行ったアンケート調査の結果、36%の犬がパンデミックの期間中に体重が増えたことが分かりました。
体重は増えたけれど、幸せなことも
アンケートの結果からは他にも色々なことが分かりました。
回答者の56%が、自分の体重が増えた時には愛犬の体重も増えたと答えました。これは何となく納得できる感じがしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
しかし!体重が増えた犬のうち25%はパンデミック以前よりも運動量が増えていました!また体重が増えた犬の飼い主のうち66%は、愛犬が以前よりも活動的になったと答えています。
活動的で運動量も増えたのに体重が増えたのはどうしたわけでしょうか?
実は……回答者の45%は以前よりもトリーツをたくさん与えている、41%は以前よりも自分のごはんのおすそ分けが以前よりも増えたと認めています。一緒にいる時間が長くなると、喜ぶ顔が見たくてついつい食べ物を与えてしまうようですね。
体重とは別に、回答者の21%がパンデミック以降愛犬がより幸せそうに見えると答えました。
お留守番の時間が激減し、大好きな人がいつも側にいてくれるようになったのですから、毎日が嬉しくなるのも無理はありません。活動量が増えた犬が多いのも喜びの表現かもしれませんね。
とは言え、体重増加にはやはりご注意を
「家にいるとつい一緒におやつタイムにしてしまう」「自分が家にいると犬も喜んでいる」というのは微笑ましい光景でもあるのですが、体重の増加はやはり問題です。犬の体重も定期的に計測して把握しておきましょう。
できればアプリなどを使って与えた食べ物の記録も取っておくと、病院での診察時に役立ったり、体重と食べ物の関係が一目でわかりやすく把握できます。
急激に体重が変化したり、原因がわからない場合にはかかりつけの獣医さんに相談しましょう。犬を大切にして愛情を示す方法は、食べ物を与えることの他にもたくさんあります。
まとめ
アメリカで保険会社が行った、パンデミックが始まって以降の愛犬の体重についてのアンケートをご紹介しました。
パンデミックとペットについては大学などの研究機関による学術的なものから、今回ご紹介したような軽いアンケートまで、様々なレベルで幅広く関心が寄せられています。
コロナ禍の中では飼い主の気持ちも滅入りがちになりますが、愛犬の存在に助けられている人も多いと思います。そんな大切な家族ですから「おやつを過剰にあげる誘惑」に打ち勝って自ヘルシーで楽しく愛情表現をしたいですね。
《参考URL》
https://www.pumpkin.care/blog/pandemic-weight-gain/
https://www.onevet.ai/overweight-dog/