他の犬にどんな影響があるの?
1.食糞
「愛犬がウンチをしたあとにそれを食べてしまうので困る」という声はよく耳にします。
自分のものならまだしも、中には散歩中に見つけた他の犬や猫のウンチまで食べてしまう犬もいます。
ウンチには細菌や寄生虫が含まれていて、感染症にかかる可能性があるので飼い主としてはやめてほしいですね。
2.人間が感染症にかかる
犬が好きなニオイとは、人間が嫌う腐ったニオイです。
地面にゴロゴロして土やミミズなどの臭いニオイを体につけるのも大好きです。
そのためウンチが落ちていたら、ニオイが気に入った犬は体にこすりつけてしまいます。
体にたくさんの病原菌をつけて帰宅することになり、人間に病気が広まるかもしれません。
3.他の犬も排泄してはいけない場所でするようになる
オス犬には電柱や塀にオシッコをかけるマーキングをする犬がたくさんいます。
マーキングとは縄張り主張でもありますが、自分のニオイを他の犬に嗅がせ、互いの情報を知る交流の場でもあります。
犬にとって排泄物とは、相手の年齢や体調などを知る情報源です。
誰かがウンチを放置して強いニオイが残っていると、他の犬も同じように排泄するようになります。
公園には芝生をきれいに保つためなどの理由で、犬が立ち入り禁止になっている場所があります。
そのような場所にウンチがたくさんあると、犬を飼っていない人から迷惑がられるようになります。
なぜ食糞をするの?
人間からすると、排泄物は体外に出された不要で汚いもの、という感覚です。
未消化の便の場合は、犬によっては食べることができると認識してしまう場合もあるのでしょう。食べてしまうことがあります。
ウンチには食べ物のニオイがあり、嗅覚の優れた犬ならまだ食べ物が残っているとわかると考えられています。
特に子犬は食べたものが上手く消化されないことが多いので、ウンチを食べてしまうようです。
野生時代の犬は外敵に居場所を知られないようにするため、巣の近くにしたウンチを食べていました。
現代の犬も、母犬が子犬のウンチを食べて寝床を清潔に保ちます。
他にも、ウンチを食べたら飼い主が騒いでくれるから、などの理由があるようです。
犬以外の動物にとっても食糞は珍しいことではありません。
ウサギは食べたものが未消化のまま排泄されるので、ウンチを食べてもう一度消化し直します。
コアラは親が子に自分のウンチを食べさせ、体内微生物を摂取させます。
トイレは家の中でさせるべき?外でさせるべき?
子犬時代は、ほとんどの犬が室内で排泄をすると思います。
ワクチン接種を終えて地面を歩くようになり、散歩をする習慣がつくと外で排泄をするようになります。
そのまま家の中で排泄をする習慣が残る犬もいますが、外でしかしなくなってしまう犬も多いです。
本来犬は外敵に巣の場所を知られないため、離れた場所で排泄をする習性があります。
公共の場を汚さないためには家の中でトイレを済ませてもらうのが望ましいです。
ですが一度習慣がついてしまったら、それを直すのは難しいです。
散歩に行くときには必ずウンチを回収する袋を持っていってください。
草の上やアスファルト、下痢のときには完全に取り除くのが難しいです。
ティッシュや水も多めに持っていき、回収した場所を洗い流してできるだけきれいにしましょう。
夜暗い中での散歩には懐中電灯も用意して、ウンチを残さないようにしてください。
まとめ
筆者の愛犬は、他の犬のウンチを拾い食いする癖があるので困っています。
散歩コースには猫もいるので完全にきれいになることはなく、いつも注意しながら歩いています。
犬のウンチを放置するのはやってはいけない行為です。
近年ペットは家族として大事に扱われるようになりましたが、犬が嫌いな人は必ず存在します。
近隣住民とトラブルにならないためにも、マナーはきちんと守りましょう。