動物病院に迷惑をかけてしまう困った犬の飼い主
1.嘘をつく
症状に気づいてから1カ月が経っているにも関わらず、「3日前くらいからだったと思います」といったような嘘をつく飼い主がいるそうです。
- いつから
- どんな症状が
- どれくらいの頻度で
診察や診断にかなり重要な情報です。
嘘をつかれてしまった獣医師は正しい診察を行うことができず、嘘をついてしまった飼い主と愛犬は正しい診断を受けることができない可能性があります。
飼い主の間違った判断や行動によって、愛犬がケガや病気をしてしまうことがあると思います。
誰だって間違ってしまうことがあります。その間違いが愛犬を苦しめてしまうことがあります。
だからといって、絶対に嘘をついてはいけません。
嘘をついた飼い主は、また必ず同じ間違いを犯します。正直に全てを獣医師に伝えてください。
2.今すぐ診断してほしいと求める
獣医師に診てもらったからといって、その日に診断結果が出されるとは限りません。
検査の結果が出るまでに時間がかかる場合があります。しばらく様子を見なければ診断できない症状もあります。
獣医師は色んな可能性を考え、原因や治療法を探っているんです。
原因がはっきりと分かるまで飼い主は不安な日々を過ごさなければならないと思います。
それでも今すぐに診断結果を求めるのは適切な治療法には繋がらないのでやめましょう。
3.病名を言ってくる
愛犬の症状をネットで調べ、獣医師に「〇〇だと思います」と、病名を言ってくる飼い主がいるそうです。
「〇〇したらいいと思います」「〇〇という薬がいいそうです」などと言ってくる飼い主もいるそうです。
実際に獣医師が診察をして診断した病名を聞き、「それは載ってなかったですよ!?」と言い、間違っているのではないかと指摘までするそうなのです。
ネットで情報を収集することは決して悪いことではありません。間違った情報もありますが、正しい情報もあります。
しかし、その正しい情報の全てが愛犬の症状と病名に当てはまるとは限りません。
「〇〇という症状だから〇〇というお薬がほしいです」と言っても処方してもらえません。
4.代理人が犬を連れて来る
仕事で忙しいからと、飼い主の代理人が犬を連れて来ることがあるそうです。
飼い主の母親が連れて来た、飼い主の恋人が連れて来た、飼い主の中学生の子供が連れて来たなどです。
何に困るのかピンときたでしょうか。代理人には決定権がありません。
「〇〇という治療が必要です」「〇〇という検査をしなければなりません」となった時、「飼い主に聞いてみないと分かりません」と言われてしまうと獣医師は大変困るのです。
「もう一度、飼い主が犬を連れて来てください」としか言いようがなくなってしまうのです。
治療方針の相談ができ、決定権を持つ飼い主が必ず犬を連れて来てほしいのです。
5.「混んでますか?」と問い合わせをしてくる
電話した時は混んでいないかもしれません。飼い主が動物病院に到着するまでの10分の間に急に患者さんが増えることだってあります。
「電話した時は混んでないって言ってたのに待ち時間50分ってどういうこと!?」と怒る飼い主がいるそうです。
ですから、「今、混んでますか?」の問い合わせには答えられないのです。
基本的に電話やメールでの診察受付は行っていません。来院し、受付した順番で診察を受けることができます。
6.「待ち時間が長すぎる!」とクレーム
獣医師は命を診察しています。診察時間10分の犬もいれば、20分の犬もいます。正しい診察や診断をするために時間制限などないのです。
患者さんがいっぱいで混雑しているため「あなたの犬の診察時間は5分しかありません」と言われたらどうでしょう。「ちゃんと診てよ!」と言いたくなりませんか?
まとめ
動物病院に迷惑をかけてしまう困った犬の飼い主を6つ解説しました。
- 嘘をつく
- 今すぐ診断してほしいと求める
- 病名を言ってくる
- 代理人が犬を連れて来る
- 「混んでますか?」と問い合わせをしてくる
- 「待ち時間が長すぎる!」とクレーム
診察中、猫に引っかかれたり、犬に嚙まれたりすることがあるのでしょう。傷だらけの手で優しく丁寧に診察して下さいます。
時には腕の傷から出血が止まらない状態のまま診察を続けられていることもあります。
飼い主と動物のために命を削って下さっているんです。愛犬を大切に思うのであれば、獣医師を信じてください。
どうしても納得できないのであれば、セカンドオピニオンやサードオピニオンを受ける選択肢もあります。