犬の『首輪』とは?
1.首輪の役割
首輪にはリードを繋ぐ役割があります。また、災害や不測の事態で犬が迷子になったときには、首輪をしていれば飼い犬だという証になります。
装着が義務づけられている鑑札と狂犬病予防注射の注射済票を首輪につけていれば、迷子になってもその番号から飼い主さんを特定することが可能です。さらに首輪に連絡先を記載した迷子札をつけておくことで、犬を保護した人が直接飼い主さんに連絡してくれる可能性が高くなるでしょう。
2.首輪の種類
首輪にはいろいろな種類がありますが、一般的なのは
- ベルトタイプ
- バックルタイプ
- チョークチェーンタイプ
- ハーフチョークタイプ
- スパイクチェーンタイプ
犬に絶対NGな『首輪』は?
愛犬の首輪を選ぶときは、色や素材などが豊富で迷ってしまいますね。あれこれ迷うのも楽しかったりしますが、愛犬の安全や命を脅かす絶対NGな首輪は選ばないように注意したいものです。では犬に絶対NGなのはどのような首輪なのか、以下からご紹介していきます。
1.サイズが合っていない
サイズの合っていない首輪は危険です。サイズが大きい首輪は散歩中に首から抜けて、犬が事故に遭う可能性があります。運悪く車にはねられてしまい、命を落とすことにもなりかねません。反対に小さい首輪は首が締めつけられて息苦しく、犬のストレスになります。
首輪のサイズを測るときは、犬をオスワリの体勢にして、耳のつけ根から指2本分ほど後ろの位置にメジャーを当てて首回りを測ります。
メジャーをできるだけ地肌に密着させるのが、正確に測るポイントです。測定した数字に1〜1.5cmプラスした数字が、その犬に適した首輪のサイズになります。首輪を装着したときに、指が1〜2本入る程度の余裕があるのが大体の目安です。
2.幅が細すぎる、太すぎる
首輪の幅にも注意が必要です。幅の細い首輪は、見た目がスタイリッシュで素敵ですね。でも細すぎるとリードを引っ張ったときに食い込みやすく、犬が苦しい思いをします。
幅の広い首輪は食い込みにくいですが、広すぎると首へ当たる面積が増えるため、不快に感じてしまうかもしれません。
ちょうどいい首輪の幅の目安は、小型犬なら1〜1.5cm、中型犬なら2cmくらい。子犬は犬種を問わず、幅1cm前後です。
3.耐久性が低い
首輪にリードを繋げて散歩する場合は、耐久性の低い素材の首輪は絶対にNG。耐久性の低い首輪は、散歩中に首輪がちぎれてトラブルに繋がる恐れがあります。
特に引っ張り癖のある犬や力の強い大型犬には、耐久性の高い首輪が求められます。比較的耐久性が高く劣化しにくいのは、本皮素材やナイロン素材の首輪です。
しかし、どの素材の首輪もずっと使えるものではなく、いずれ劣化してきます。破損箇所はないか、強度が下がっていないかなどをこまめにチェックし、早めに新しい首輪に替えてあげることが重要です。
胴輪が向いている犬もいます
リードを繋げられるのは首輪だけではありません。胴輪(ハーネス)にも繋げられます。胴輪は装着に手間がかかる、犬をコントロールしづらいといった短所もありますが、首周りへの負担が少ないです。
そのため、気管支や呼吸器に疾患のある犬や首にヘルニアがある犬には、胴輪での散歩がおすすめです。また、首が太い犬種(フレンチ・ブルドッグやボストン・テリアなど)は首輪だと抜けやすいので、胴輪のほうが向いていると言えるでしょう。
まとめ
リードを繋げられたり、鑑札や注射済票などをつけたりすることができる首輪は、犬の飼育に必須のアイテムです。さまざまな首輪が販売されていますが、ご紹介したような絶対NGな首輪は選ばないように注意し、愛犬の安全を守りましょう。
首輪は消耗品であり、劣化は避けられません。愛犬の首輪の状態をこまめにチェックし、必要に応じて買い換えるようにしましょう。子犬は成長とともに首回りが太くなっていくので、首輪がきつくなっていないか、サイズのチェックもこまめにしてあげてくださいね。