犬がその場で止まるのは敏感だから?
あなたの愛犬はワクワクしながら楽しくお散歩している最中でも、突然その場でピタッと動かなくなってしまったり、ご自宅で遊んでいる最中に宙を見つめて微動だにしなくなってしまったことはありませんか?
特にお散歩中であれば突然歩かなくなってしまうと、飼い主さんも少し困ってしまいますよね。
犬は五感が敏感?
犬は人間よりも非常に五感が優れた生き物です。私たちには気づくことが出来ない、ほんのわずかなニオイや音に気を取られピタッと動きを止めることがあるようです。よく見る行動だとは思いますが、その時の心理や気持ちを探ってみましょう。
犬がその場でピタッと止まる心理6選!よく見る行動の気持ちを解説
1.警戒している
お散歩中に犬が突然ピタッと立ち止まってしまうのはよくあることだと思います。何かしら警戒すべきものと遭遇してしまい、急に動きを止めることがあるよう。人見知りや犬見知りな性格の個体であれば、知らない人や犬が遠くに見えるだけでも立ち止まることもあると思います。
多くの犬は大きな音がする工事現場や交通量の多い場所など、非日常的な場所で警戒心が高まり動かなくなることがあります。安全な状況なのか、安心できる相手なのかピタッと動きを止めて確認しているようです。
2.怖い経験を思い出している
犬は過去に怖い経験をした場所でもピタッと止まってしまうことがあるよう。その場所での怖い経験を思い出し恐怖心から動けなくなることがあります。お散歩中にいつも同じ場所でピタッと止まってしまうようであれば、これが原因かもしれません。
犬が恐怖心を抱いている時は尻尾が下がる、耳がペタンと下がる、あくびをするのなどの行動が見られることが多くあります。過去の出来事を思い出しながら愛犬の行動も確認し、原因を見つけ出してあげましょう。
3.疲労
犬はお散歩中、また遊んでいる最中でも「ちょっと疲れたな」と感じたときにピタッと動きを止めることもあります。人間と同じで疲れると動けなくなってしまうので、ちょっとお休みしているといった感じのようです。
個体が必要とする運動量より長い距離のお散歩が何日も続くと、もちろん疲れてしまいますし、同じ犬種でも年齢や体力により本当に必要な運動量は違ってきます。日頃の愛犬の様子を見ながら適切なお散歩をさせてあげましょう。
4.ワガママ
お散歩中にピタッと止まってしまう心理のひとつに「ワガママ」も考えられます。飼い主さんが進む方向とは別の方向へ向かいたい気持ちの時は、頑として歩こうとしない犬もいるはず。犬は好奇心旺盛な生き物なので毎日同じお散歩コースでは飽きてしまうこともあるようです。
少しコースを変えてみたり、同じコースであっても逆回りに歩くだけで犬は新鮮さを感じてくれるものです。無理にリードを引っ張って歩かせようとしたり、愛犬のワガママに付き合い散歩コースを合わせすぎないよう気をつけましょう。
5.音が気になっている
犬の聴覚は人間よりもはるかに優れていて人間には聞きとることが出来ない高い音や、1㎞以上も離れた場所の音を聞くことが出来ると言われています。突然ピタッと止まってしまう時もそうですが、逆に突然大きな声で吠える時も、人間には聞き取ることが出来ない何かの音が聞こえていることがあるのだと思います。
家の中で突然どこかを見上げなら動かなくなったり、お散歩中も遠くを見つめて動きを止めたときは私たちには聞こえることのない、何かの「音」が気になって確認するかのように耳を澄ませていることもあるようです。
6.ニオイが気になる
皆さんご存知のように犬のもっともすぐれた五感は嗅覚。犬にとって「ニオイを嗅ぐ」という行為は、人間の「目で物を見て確認する」と同じレベルの役割を持ってるほど重要なこと。「ニオイを嗅ぐ」ことによって、多くの情報収集をしている生き物なのです。
見慣れた風景の慣れたお散歩コースであったとしても、いつもと違うニオイを少し感じただけで不安になり、ピタッとその場で止まってしまうこともあります。また、ニオイが安全なものなのか確認するために、ニオイの方向へ歩きたがることもあると思います。
まとめ
犬がピタッと止まる時、様々な心理が働いているようですね。お散歩中にピタッと止まり歩かなくなってしまう時も、何かしらの原因がきちんとあることがほとんどです。無理やりに歩かせるのでなく、愛犬の心理を探り原因を突き止めて対応してあげましょう。