犬が嬉しいと思っていない『飼い主の自己満足行為』5選
皆さんは愛犬に正しい可愛がり方をしていますか。「こうすれば喜んでくれるだろう」と思っている行動の中には、実は犬が嬉しいと思っていない『飼い主の自己満足行為』が隠れているかもしれません。
1.かわいい洋服を着せる
最近は犬のおしゃれな服が数多く販売されています。しかし、かわいいからと犬に洋服を着せても、犬はその可愛さやおしゃれ感を理解していないため、単純にストレスになっていることが多いです。
特に、装飾品がジャラジャラとついているものや、洋服以外にもサングラスなどの小物は犬にとって不必要なものです。「邪魔だな」と気になって困惑している犬が多くいます。
ただし、防寒対策や雨・雪を凌ぐための衣服は犬の健康のためにも必要です。こうした機能性を考えた衣服は必要に応じて着せてあげましょう。
2.眠っているところに無理やり構う
眠っている愛犬を見ると、つい可愛くて構ってあげたくなってしまいますよね。しかし、元々警戒心の強い犬にとって、眠っている最中に触れられることは非常にストレスです。
突然安眠しているところに触れてしまうと、犬によっては「何!?」「もしかして襲われている!?」と勘違いしてしまい、びっくりさせてしまう恐れがあります。
せっかくぐっすり安眠できている様子を見せているならば、触れたり声をかけたりせずにゆっくり寝かせてあげましょう。
3.「高い高い」してあげる
人間の赤ちゃんとの遊びに「高い高い」がありますが、この行為は犬にとって恐怖でしかないため、やめてあげてください。
人間の赤ちゃんが喜ぶ行為を犬も喜ぶとは限りません。「高い高い」は犬にとって慣れない高い位置へと無理やり上げられる行為なので、内心では「やめて!早く降ろして!」と思っている犬が大半です。
また、高い高いをする時の姿勢は犬にとって不自然な姿勢です。そのため、前足の付け根や腰などを痛めてしまう恐れがあります。こうした理由により高い高いはやめましょう。
4.「お祝い事だから」といつもよりたくさん構う
愛犬の誕生日など、飼い主が「この日は特別」と感じる日は、いつも以上に遊んであげたりスキンシップをとってあげたりするという人も多いでしょう。しかし、実はこの行為は犬のストレスを増幅させる恐れがあります。
特定の日だけいつも以上にかまってしまうと、その日が終わった後の落差が激しいです。そのため、「この前はあんなに遊んでくれたのにどうして今日はあまりかまってくれないの?」というように、ストレスの原因となることがあります。
5.悪いことをしても叱らない
飼い主の中には、犬が悪いことをしたり正さなければならない問題行動を見せたりした時、「かわいそうだから」という理由で叱ったり、正しいしつけを行ったりしない飼い主がいます。
しかし、悪いことをしても叱らないこと、そして犬に明確なルールを提示しないことが本当に犬にとって喜ばしいことなのでしょうか。
元々、犬は群れの中で一貫したルールに沿って行動していた動物です。リーダー的存在の犬を中心に皆で指示に従い動いていたと考えられるため、犬にとって明確なルールがある環境は、「これを守れば大丈夫!」と安心できる環境でもあるのです。
したがって、悪いことをしたり一般的に問題行動と言われる行動を起こしても、まったく叱らず「いいよいいよ」となんでも許してしまうと、一時的には楽かもしれませんが徐々に犬は不安を感じるようになってしまいます。
まとめ
いかがでしたか。飼い主が「喜んでくれるかも!」と良かれと思って実践している行為の中には、実は犬が「嬉しくない」と感じている行為が多くあります。自分の接し方が自己満足になっていないか、今一度考えてみましょう。