️犬の不安感が増す『留守番の環境』
狭いケージに閉じ込められる
犬の安全を守り、犬が落ち着ける空間として、留守番中にケージが活用できます。
しかし、ケージの大きさや設置場所を間違えると、犬のストレス増加の原因になることも…!
例えば、犬の頭がついてしまう程ケージの屋根が低いと、犬はどう感じるでしょうか。
身動きがとれず、ケージの中が窮屈に感じてしまいます。
窓際にケージを置くと、外が気になりゆっくり休めなくなるので、設置場所にも注意してください。
好きなときに水が飲めない
犬の体は、体重の約60〜70%が水分からできており、これを「体内水」と呼びます。
体内水は、生命活動において重要な役割を担っていて、不足すると、脱水症状や消化機能の異常を引き起こします。
体内水は、排泄や発汗により常に失われていきます。
飲みたいときはいつでも犬が水分補給できるように、たっぷり水を準備してから出かけましょう。
犬に合わせた室温になっていない
犬が「快適」と感じる室温は、個体差はあるものの、平均的には「20℃前後」と言われています。
エアコンの設定温度と実際の室温は異なりますが、人間が肌寒いと感じるくらいが犬にとっては過ごしやすいようです。
犬の四肢や肉球が冷たくなっているときは、身体が冷えています。
寒い冬こそサーキュレーターを使って、部屋全体の空気を循環させましょう。
️不安なときにとる犬の行動
不安とストレスは、密接な関係にあります。
ストレスは、自律神経が乱れる原因になりやすく、ホルモン分泌に悪影響を与えます。
心が不安定な状態にあるとき、犬はどんな行動をとるのか、考えてみましょう。
- 落ち着きなく歩き回る
- 足先を舐める回数が増える
- ドアを破壊しようとする
- 粗相を繰り返す
1つでも思い当たる症状はありますでしょうか。
分離不安症、認知症のときにも似たような症状があらわれるため、改善の兆しがなければ、獣医師に相談しましょう。
️ペット先進国と日本の違い
「ペット先進国」とは、動物愛護の環境が整っている国の総称です。
動物を守り、動物の尊厳を尊重して人間と対等に扱うための法規制があります。
今回は、ヨーロッパ屈指の「犬大国」と呼ばれるドイツに焦点を当てて、日本の法律との違いを比べてみたいと思います。
ドイツ
- 生後1歳までは室内で飼育する
- 飼い主は「犬税」の支払い義務がある
- 長時間の留守番禁止 など
日本
- 動物に危害を加えてはならない
- 感染症予防に注意を払う
- 不妊去勢手術を行う など
いずれもほんの一部にはなりますが、日本はまだまだ発展途上ということが分かります。
動物愛護の活動は広まりつつありますが、現在も殺処分が行われているのが実態です。
ドイツも含め、イギリスやオーストリアなどペット先進国の取り組みを参考に、日本も動物が暮らしやすい国に進化していって欲しいですね。
️まとめ
留守番慣れしている犬であっても、飼い主がいない時間は多少なりとも寂しく過ごしているでしょう。
それだけ飼い主のことが大好きで、一緒にいたいという気持ちが強いのです。
ライフスタイルは家庭によって違うので、仕事などで長時間家を空ける方もいるかもしれません。
留守番前・留守番後は、積極的に犬とコミュニケーションを図る時間を作ってあげてください。