動物看護師になるために資格や学力は必要?
動物看護士として働くために特別な資格は必要ありません。
公的な資格は存在しておらず、無資格でも動物看護士として働くことができます。
動物の医療に関する国家資格は獣医師のみであり、動物看護士に国家資格はありません。
無資格でも働くことのできる動物看護士ですが、「これがあったらいいな」と言える資格などご紹介しますので、ぜひお役立てください。
1. 認定動物看護師の資格を取得する
動物看護士統一認定機構が独自で認定する「認定動物看護師」という資格があります。
動物看護士としての知識や技術を向上させること、専門的な知識を持つ人材を育成することを目的としています。
認定動物看護師の資格を取得するためには、機構が認定しているカリキュラムを修了することが必須条件です。
- 動物看護に関連する専門学校に通う
- 動物看護に関連する課程を持つ専門学校や専修学校に通う
- 動物看護に関連する学科を持つ短期大学や大学に通う
機構が認定しているカリキュラムを受講するためには、上記のような学校へ通う必要があります。
受講には通信講座は存在しません。受講にかかる費用は学校によって異なります。
また、資格を取得するためには、全国統一の筆記試験を受ける必要があります。
難易度は高いですが、資格を取得することで獣医師や患者からの信頼度も高くなるでしょう。
2.高校卒業程度の学力
動物看護士になるために高学歴でなければならないということはありませんが、高校卒業程度の学力を必要とすることがほとんどです。
求人を探してみると、「学歴不問」など中卒でも可能だとうかがわせるような求人は存在しません。
現在では、動物看護学のカリキュラムのある学校を卒業した人材を必要とする動物病院がほとんどです。
専門的な知識や技術を得ておいた方が、就職先を自由に選択することができる可能性が高いです。
3.とりあえず問い合わせや求人チェックをしてみよう!
動物看護士として働きたいのであれば、とりあえず動物病院に問い合わせてみましょう。
まずは、ホームページ等で動物看護士の求人募集をしていないか調べてみましょう。
記載されている応募資格を確認してみてください。資格や経験や学歴など、とくに何も記載されていないことがあります。
その場合は、動物看護士として働かせていただくことができるかどうか、問い合わせてみましょう。
看護士と聞くと、医療行為に関わるイメージが強いですよね。
しかし、動物看護士の仕事は様々にあります。
電話対応や受付対応も動物看護士の仕事のひとつです。その2つだけ任されることがあるかもしれません。
動物看護師の主な仕事内容
受付・飼い主への対応
診察前の受付を行います。
飼い主から動物の健康状態を聞き、獣医師へ伝えます。
薬が処方された場合には、薬の飲ませ方の案内をします。
病院内の清掃
病院内の清潔を保つための毎日の清掃も、動物看護士の大切な仕事のひとつです。
動物のお世話
お預かりしている動物のお世話をします。
ケージ内の清掃・食事を与える・お薬を与える・健康状態のチェックなどです。
処方薬を用意する
獣医師の指示に従い、処方するお薬を用意します。
獣医師のサポート
診察や手術など、獣医師のサポートをします。
動物の体を保定したり、体温や体重を測定したり、手術の準備や助手をすることもあります。
まとめ
動物看護士になるために必要なことを3つ解説しました。
- 認定動物看護師の資格を取得する
- 高校卒業程度の学力
- とりあえず問い合わせる
動物看護士の就職先は動物病院だけではありません。
愛護施設・ペットホテル・ペットサロン・ペットショップなど様々にあります。
無資格でも動物看護士として働くことが可能ですが、認定動物看護師の資格を取得しておいた方が就職に有利でしょう。