犬が飼い主の服を引っ張ってくる時の心理
1.甘えたい
犬が飼い主に甘えたい時、服を引っ張ってくることがあります。
無視していると、服を引っ張る力を強めてきます。
無視するのではなく、対応できない時は「少し待っててね♡」と優しく声をかけてあげてください。
2.遊んでほしい
犬が飼い主に遊んでほしい時、服を引っ張ってくることがあります。
服を「おもちゃ」や「噛んで良いもの」と勘違いさせてはいけません。
「いけない」と叱るようにしましょう。厳しく叱る必要はありませんので、優しく叱ってあげてください。
服を放すことができたら褒めてあげましょう。その後で「ボール持っておいで♡」など声をかけてみましょう。
服を引っ張ることではなく、おもちゃを持ってくることが「遊んで」の合図になるように変えてあげられるとよいです。
3.お散歩のおねだり
犬が飼い主にお散歩をおねだりしたい時、服を引っ張ってくることがあります。
決められた時間外である時は「まだだよ」「後でね」と断ってください。わがままを防止するためです。
どうしてもお散歩へ行くことができない理由がある時は、その理由を話してあげてください。
言葉は分からないかもしれませんが、飼い主の気持ちは必ず愛犬へと伝わります。
4.引っ張るのが楽しい
楽しいを理由に服を引っ張ってくることがあります。
飼い主の服を引っ張っても叱られたことがないのでしょう。飼い主も面白がって遊んであげていたのかもしれません。
子犬の頃はそれでも良かったかもしれませんが、成犬になると噛む力も引っ張る力も強くなります。
服が伸びてしまったり、穴が開いてしまったり、破けてしまうことがあるかもしれません。
子犬のうちはOKされていたのに成犬になってから叱られるようになった、というのでは犬には理解できません。
服を引っ張ることが楽しい遊びになってしまわないよう、子犬にも成犬にも「いけない」と理解してもらいましょう。
5.口の中がムズムズする
犬は口の中がムズムズする時、服を引っ張ってくることがあります。
子犬と成犬とでは理由や原因に違いがあります。
子犬の場合、乳歯が生える時、乳歯から永久歯へと生え変わる時、口の中がムズムズとします。
歯茎に痒みや痛みが起こっている可能性があります。物を噛むことで歯痒さやストレスを発散させたいのです。
成犬の場合、歯周病が原因で口の中がムズムズすることがほとんどです。
痒み・不快感・痛みが起こっている可能性があります。
口臭が気になる・ごはんを噛みにくそうにしている・歯がグラグラしている・歯石が気になるなどする時は歯科検診を受けましょう。
やめさせる方法
一度でも許さないこと
服を噛んだり引っ張ったりすることを一度でも許してはいけません。
昨日は叱られなかったのに今日は叱られた、というのでは犬を混乱させてしまいます。
子犬の頃は許されて成犬になると許されない、というのもいけません。
服を引っ張ってくる時は「いけない」「ダメ」「放せ」と叱ってください。厳しく叱る必要はありません。
なかなか放さないこともありますが、怒鳴ったり叩いたりしてはいけません。
理由を知ること
なぜ服を引っ張ってくるのか理由が分からない時は、分かるまで犬と対話してください。
理由も分からず叱ったり怒鳴ったりしてはいけません。
口の中に問題がある時は歯科検診や歯科治療を受けてください。成犬の8割が歯周病を抱えているとされています。
放っておくと口の中の細菌が全身へと運ばれ、病気を発症する原因にもなる恐れがあります。
まとめ
犬が飼い主の服を引っ張ってくる時の心理を5つ解説しました。
- 甘えたい
- 遊んでほしい
- お散歩のおねだり
- 引っ張るのが楽しい
- 口の中がムズムズする
服を引っ張られたくらいでは、なかなか叱らないかもしれません。
しかし、問題行動に繋がったり、悪化させたりすることがあります。
服は噛んで良いものでも引っ張って良いものでもないということを、愛犬にしっかり教えてあげてください。