犬が飼い主に『ごめんなさい』と謝っている時の仕草5選

叱られた時、あるいは「悪いことをしてしまった」と感じている時、犬は仕草や行動で、飼い主に謝罪に似た気持ちを伝えていることがあります。今回紹介するような仕草が見られた時には、あまり深く叱りすぎないであげてくださいね。

更新日：2022年02月11日

叱られている犬

犬が悪いことをした時、叱っていても「本当に反省しているの？」と思ったことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。今回は犬が飼い主に謝罪に似た感情を抱いている時に見せる仕草や行動を紹介します。

犬を叱っている時、上目遣いで飼い主の表情を窺うような表情を見せる犬は多いですよね。このような表情を見せた時は、「怖いな」と叱られていることを理解している犬が多いです。

ただし、中には「この表情をすればすぐに解放してもらえる」とすでにわかっており、わざとこの表情をする犬もいるのだとか…。悪賢い犬も多いので、見極めが大切ですね。

体を丸めるような姿勢のチワワ

耳を少し下げたり、後ろに寝かせるような動きを見せながら、背中を少し丸めるような姿勢をとっている時は、叱っている飼い主や相手に対して「怖いな」「不安だな」と感じているサインです。

したがって、叱られていることやネガティブな感情を向けられていることを理解しているため、次から同じ過ちを繰り返さないようにしようとする犬も多いでしょう。

叱っている最中に、なぜが仰向けに寝転がりお腹を見せてくることはありませんか。「かわいいアピールしてもダメ！」「もしかして反省していないのでは？」と思ってしまう不思議な行動です。

しかし、実はこの行動には「降参です」という意味合いが含まれています。飼い主に叱られていることを理解した上で、「もうわかったから怒るのをやめてください」と懇願しているのです。

ソファーの下に隠れる子犬

ふと愛犬の様子を見ようと辺りを見回しても姿が見当たらない…。部屋の中を探してみたらテーブルの下に隠れていた、なんて経験はありませんか。

犬が何かの後ろや下に隠れるような行動を見せた時、それは犬が何らかの不安を抱いているサインです。不安を感じている時に多くの犬が飼い主の側に行きたがりますが、飼い主から離れた場所に隠れたということは、飼い主に叱られるようなことをしてしまった可能性が考えられます。

「悪いことをしてしまった」「怒られるかもしれない」と予測しているため、このような行動に出ていると考えると、ある程度の反省に似た気持ちを持っていると言えるでしょう。

犬を叱っている時、なぜか愛犬と目が合わないということはありませんか。無理やり顔を近づけて目を合わせようとしても、スーッと顔をそらされてしまう…「もしかして反抗している？」なんて思ってしまいますよね。

犬はネガティブな感情を向けられた時、相手から視線を外すことで「こちらに敵意はありませんよ」「怖いから落ち着いてください」といった気持ちを伝えます。

したがって、叱られている時に目を合わさない行動には、飼い主に叱られていることを理解し、その上で「もうやめてほしい」という懇願の気持ちが含まれているのです。

そもそも犬って反省するの？

悪さをした犬

今回は、犬が飼い主に「ごめんなさい」と謝っている時の仕草や行動を紹介してきましたが、そもそも犬は悪さをしたことに対して反省するのでしょうか。

結論から言ってしまうと、犬は人間のように明確な反省をすることはありません。その時を生きている犬をはじめとした動物にとって、基本的に反省といった概念は持ち合わせていないと考えられています。

しかし、犬は人間と長く共存してきた動物です。そのため、他の動物よりも「悪いことをしてしまった」「叱られるかも」といった人間に近い感情を持っていると考えられています。

したがって、人間のように正確に『反省』をすることはあまりありませんが、「悪かったな」「叱られたくないな」という心理を働かせることは大いにあります。それにより、謝罪に似た「どうにかこの場を良い方向へと持って行こう」という考えに至ることは多いです。

暗い背景と犬

犬は最後にお話した通り、基本的に『反省』や『謝罪』という概念を持っていません。しかし、人間と同じように「悪いことをしてしまった」「叱られるかも」という感情は働かせます。今回紹介した仕草を見せた時は、それ以上、強く叱りつけるのは控えてあげましょう。